【京都市右京区】2階からの眺めも絶佳!ミュージアム嵯峨嵐山文華館で百人一首の歴史と若冲の作品に浸る
京都・奥嵐山にあるミュージアム「嵯峨嵐山文華館」
渡月橋から川沿いを歩いて約5分。「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」の前にある大きな建物が、ミュージアム「嵯峨嵐山文華館」です。
小倉百人一首文化財団によって運営されており、百人一首の歴史や魅力はもちろん、シーズンごとに心ときめく企画展が開催されています。
企画展「京のファンタジスタ 〜若冲と同世代の画家たち」
現在は、同じく嵐山にある福田美術館との共同企画展「京のファンタジスタ 〜若冲と同世代の画家たち」が開催されています(2021年10月10日まで)。
嵯峨嵐山文華館では
- 伊東若冲
- 円山応挙
- 長沢芦雪
- 呉春
など18〜19世紀にかけて活躍した画家の絵画が画題ごとに並べて展示されています。
例えば、虎を画題にした作品を一部ご紹介。
同じ虎図でも、モデルのような立ち姿の応挙の虎や、睨んでいるのにかわいい芦洲の虎、ニンマリしたり顔の蕭白の虎など、どれも個性豊か。
日本美術に詳しくなくても、各作品のキャプション(解説)を参考に、各々の描き方の共通する点や異なる点を比べながら鑑賞することができます。
(2021年10月23日からは、同じく福田美術館との共同企画展で、「木島櫻谷展」が開催予定です。)
常設展「百人一首」
常設展では、嵯峨嵐山で誕生したと伝えられる「百人一首」に関した貴重な資料が展示されています。
百人一首が、私たちがよく知る「かるた」の形になったのは江戸時代になってから。アニメ化や実写映画化もされた漫画『ちはやふる』で知った方も多いだろう「競技かるた」は明治37年(1904年)に成立した、など知らないことばかりで興味深い。
競技かるたの動画も流れており、ルールが分かりやすく解説されています。
近世の歌仙絵(歌人の画像にその歌を添えたもの)を忠実に再現した「歌仙人形」もずらり。
百人一首に馴染みがない場合は、まずは百人一首の撰者である藤原定家の歌と人形を探してみるのはいかがでしょうか。
2階には畳に座って眺められる日本画の数々が
2階の企画展スペースへは、ゲート通過後、靴を脱いで進みます。
そして角を曲がると、日本画がずらりと飾られている120畳の大広間があらわれるので、思わず驚きの声が漏れます。ギャラリーとしてだけでなく、競技かるたや講演会などのイベント会場としても利用されているとのこと。
現在は、企画展と連動し、伊藤若冲の晩年の作品をはじめ、若冲派の作品を鑑賞することができます。
日本の美術品は、本来、畳に座って見るものであることから、あえて作品の位置が低い展示ケースが採用されています。
また大広間の前には、嵐山・大堰川を借景として取り込んだ廊下が伸びており、2階からの眺めはまさに日本画の世界のよう。
椅子も用意されているので、日本画鑑賞を満喫した後は、歴史上の貴人たちも眺めてきただろう風光明媚な景色に浸るのもいいですね。
廊下には小野小町と在原業平の「顔出しパネル」も用意されているので、一枚撮ってみてはいかがでしょうか。
(撮影協力:嵯峨嵐山文華館)
併設のカフェテラス「嵐山OMOKAGEテラス」
嵯峨嵐山文華館の敷地内には、カフェテラス「嵐山OMOKAGEテラス」もあります。
詳しくは昨日の記事でお伝えしましたが、実は、喧騒を離れた穴場カフェなんです。
トーストに、おうどんに、スイーツにと、メニューは豊富で、モーニングにも、ランチにも、喫茶にも最適。
しかも嵐山にもかかわらず、お値段は観光地価格ではないので、気軽に利用することができます。
芸術鑑賞を楽しんだ後は、四季折々の美しさを楽しめる石庭があるカフェで、ゆっくり余韻に浸られてはいかがでしょうか。
ミュージアム情報
ミュージアム名:嵯峨嵐山文華館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
電話番号:075-882-1111
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜日・年末年始・展示替期間
入館料:一般900円、高校生500円、小中学生300円
嵯峨嵐山文華館の公式ホームページ
嵯峨嵐山文華館のInstagram
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