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8月15日夕刻|姫路市で落雷が多発!16時57分~22時33分までの停電状況をリポート

栗栖成之防災士ライター
出典:PhotoAC

昨日15日に、16時40分ごろから自宅付近が大雨に見舞われ、これまでにないほどの雷鳴がとどろき、怖いともいえる落雷の音が響き渡りました。

筆者宅では、瞬時停電が何回も起きたためパソコンの電源を落とし、そのほかの電化製品もコンセントからプラグを抜いて様子を見ることに。

その後アプリで調べて見ると、姫路市内で10回以上停電情報が発表されていました。そこで、15日にどのような停電状況であったのかをリポートします。

スマホに大雨のプッシュ通知が届く

仕事をしているとスマホにプッシュ通知で、自宅地域に大雨が降る知らせが届きました。暫くして夕日が部屋に差し込んでいるにもかかわらず、大粒の雨が窓を叩き出します。

換気のため冷房していない部屋の窓を開けていたので、急いで窓を閉めている間に、ゴロゴロ~ドシャーン(雷が落ちた音・上手く表現できないですね・・)と、何度もあちらこちらに雷が落ちる状況になってきました。

筆者が撮影した雷が落ちる瞬間

筆者撮影
筆者撮影

これは筆者がベランダから、落雷の様子をとらえようと撮影していた動画から、雷が落ちる瞬間を切り取った(スクショした)画像です。

なんだかよく見る雷でなく、まるでレーザービームのような落雷でした。

もちろんこの後には、ものすごい音が鳴り響き異様な雰囲気に!因みに、加工などは一切行っていないリアルな画像ですよ。

姫路市内の停電リポート!

防災士として筆者が利用しているアプリの1つに「全国避難ガイド」があります。

このアプリでは、登録した地点の災害情報が届き、その中には停電情報も含まれる便利なアイテムです。

今回は、このアプリに届いた停電情報をタイムライン風に紹介しましょう。

停電の第一報は16時57分

停電の第一報は16時57分で、その後17時03分に第二報が届いています。

第一報では、約530軒が停電との情報でした。

筆者撮影
筆者撮影

17時台の停電情報は6回発表されていた

姫路市内における17時台の停電情報は先の03分を含めて、次のように6回発表されています。

  1. 17時03分:16時57分に発表した停電エリアの復旧予定時間変更のお知らせ
  2. 17時15分:17時03分に発表した停電エリアの復旧予定時間変更のお知らせ
  3. 17時18分:約1880軒の停電情報(先の約530軒を含む)
  4. 17時21分:約980軒の停電情報(先の約1880軒から復旧軒数を除いた数)
  5. 17時39分:約990軒の停電情報(先のエリアに新たなエリアが追加)
  6. 17時43分:約980軒の停電情報(先よりも10軒が復旧)

18時台に入り3回情報が更新

18時台に入り03分の発表では、17時43分には約980軒までに縮小されていた停電エリアが約1330軒となり、約350軒新しいエリアが停電となっています。

  1. 18時03分:約1330軒の停電情報(新たに3地区が停電となり軒数が増加)
  2. 18時12分:約790軒の停電情報(約540軒が復旧)
  3. 18時24分:約450軒の停電情報(12分時点より約340軒が復旧)

19時台には2回、そして20時24分に全域復旧!

19時台には2回の停電情報が発表され、20時24分に全域が復旧したと発表!

  1. 19時21分:約70軒の停電情報(18:24時点から380軒が復旧)
  2. 19時51分:先の約70軒のエリアにて復旧予定時間変更のお知らせ
  3. 20時24分:市内全域の復旧の知らせ

最後の約70軒にあたる、亀山・飾磨区亀山エリアは約3時間停電が続いていた!

関西電力のマンパワーによって次々に停電から復旧していきましたが、最後の約70軒にあたる亀山・飾磨区亀山エリアは、約3時間停電が続いたことになります。

周囲が復旧していく中で、取り残されるイメージを抱いてもおかしくありません。

それでも、何とか約3時間で復旧していることから、エリア内の家庭だけでなくコンビニなどもホッとしたことでしょう。

関西電力からの停電情報の内容

停電情報の内容については、以下のような構成となっています。

  • タイトルに停電情報(発生中)
  • 本文内には発表日時
  • 状況として停電が発生しているエリア(町丁目単位)が記載
  • おおよその復旧時間が記載

この情報のなかで、おおよその復旧時間の記載があるのが、安心要素といえるでしょう!

この復旧予想時間が掲載されていることで、「いつまで待てばよいか」が理解できるため、パニックにならずに済むはずです。

できるだけ正確な復旧時間を伝えるために複数回発表している

先にタイムラインで発表の内容を紹介していますが、複数回同じエリアでの「復旧予定時間変更のお知らせ」が発表されています。

これは、停電が継続しているエリアに対して、復旧予定時間が変わった際に発表されます。この発表により「予定時間になっても復旧しないじゃないか!」との不安を払拭することが可能!

そのため、同じエリアでも複数回、復旧時間変更のお知らせを発表しているのです。

21時台および22時台に新たな停電が発生!最終的に22時33分に完全復旧

筆者撮影
筆者撮影

  • 21時24分:約50軒の停電情報
  • 21時54分:復旧のお知らせ
  • 22時30分:新たに約40件の停電情報
  • 22時33分:復旧のお知らせ

このように15日は、22時33分をもって市内全域が停電から完全復旧しました。

本来であれば、関西電力の公式サイトにアクセスして確認する情報ですが、アプリを使うとプッシュ通知で届くので、面倒がなく見逃しがありません。また、今回のように過去に遡って確認することも可能です。

今回利用した「全国避難所ガイド」は、防災士がおすすめするアプリ!

出典:1st Media Corporation 公式サイト https://www.hinanjyo.jp/
出典:1st Media Corporation 公式サイト https://www.hinanjyo.jp/

「全国避難所ガイド」は、防災士としてスマホにダウンロードして欲しいアプリの1つです。その理由は、以下の充実した機能にあります。

  • トップ画面で安否情報の確認&登録ができる
  • トップ画面に現在地の「気温・標高・風速」を表示
  • トップ画面に現在地の災害リスク情報を表示
  • 避難所混雑状況が表示可能
  • 防災情報は現在地以外に最大3ヵ所の情報をプッシュ通知
  • 土砂災害警戒区域、洪水浸水想定区域、津波浸水想定区域のハザードマップを表示

上記は主な機能ですが、そのほかにも多くの便利機能を搭載しており無料で利用できます。また、多くの自治体と防災協定を締結しているため、各自治体の避難所情報が正確です。

そのため、はじめての地域への出張や旅行時でも、現在地のハザードマップ情報や避難所を確認できるためとても有効です。

さらに「防災情報⇒防災行政無線」の順でクリックすると、設定している地域の「防災行政無線の情報」を文字で読むことが可能。以前、聴覚障害団体への防災講演でもこのアプリを紹介し、その場で多くの方のスマホにダウンロードしました。

防災行政無線はデジタル化が進んでいますが、それでも台風などの際には家のなかに無線は届きません。そんなときに、このアプリで行政からの指示を確認できるのは大きなメリットです。

無料なのでぜひ一度使ってみてください。

ここからダウンロードページにアクセス可能です!

防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

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