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カップに浮かぶ1つの氷には秘密が?「琥珀の女王」と名付けられるコーヒーの魅力とは

南森エレナカフェ・旅ライター/スイーツコンシェルジュ

こんにちは、スイーツコンシェルジュの南森エレナです。先日岡山の倉敷に行った時に寄った喫茶店で、今までにない魅力的なコーヒーを見つけたのでご紹介します。

倉敷美観地区の一角にある自家焙煎珈琲専門店

白壁に赤い門が目印
白壁に赤い門が目印

今回訪れたのは、倉敷美観地区の一角にある自家焙煎珈琲専門店「倉敷珈琲館」。1971年創業、白壁に赤い門が目印のこのお店は、江戸時代の建物を改築して作られました。

場所は、倉敷美観地区の「伝統的建造物保存地区」内にあり、倉敷川沿いにある「中橋」のほど近くに位置します。

照明がトーンダウンされた店内は、歴史を感じさせる赤レンガと木のレトロな空間が広がっています。カウンター席とテーブル席、どの席に座っても落ち着いてコーヒーを飲むことができます。

シングルオリジンからブレンド、ウインナーコーヒーやカプチーノまで豊富に揃いますが、メニューはコーヒーのみ。紅茶や軽食、スイーツといったメニューは提供しておらず、落ち着いた雰囲気の店内で淹れたてのコーヒーを存分に楽しむことができます。

看板メニュー「琥珀の女王」

「琥珀の女王(PETIT)」800円 ※10月~6月まで
「琥珀の女王(PETIT)」800円 ※10月~6月まで

注文したのは、看板メニューの「琥珀の女王(PETIT)」。10月から6月まで販売の季節限定コーヒーです。運ばれていた時、メニュー名の(PETIT)の意味がすぐわかりました。

サイズが、エスプレッソを飲むときに使用されるデミタスカップくらいの大きさです。SNSでは実物の大きさがわからず、通常サイズのコーヒーだと想像していました。もっと驚いたのはこちらは「アイスコーヒー」だということ。カップ=ホットの考えはもう古いでしょうか。

水出しコーヒーにリキュール、蜂蜜、ミルクを入れた冷たいコーヒーに1個の氷が浮かんでいます。クイッと一口で飲めそうな感じですが、店員さんが「少しずつ飲んで味の変化を楽しんでください」。そう言い残して去っていきました。

飲み進めていると、ある秘密に気が付く

早速飲んでみると、一口目は気持ちが穏やかになるくらいミルキーでやさしい口当たりにうっとり。しかし二口目を飲んだ瞬間、強烈なリキュールの風味がぐっと口の中に広がり、そのアルコール度数の強さに驚愕!アルコールが弱い方には結構キツイかもしれません。

さらに飲み進めると、コーヒー、ミルクと溶け合うリキュールの甘さがヤミツキになり、ゴクゴク飲んでしまいそうでした。飲んでいるうちにカップに浮かぶ氷の変化に気が付きました。こ、これは・・・!

溶け始めている氷が琥珀色に?もしかしたら、この氷はリキュールを凍らせたものではないのでしょうか。ドキドキしながら念のために店員さんに尋ねてみると、

こちらは、普通の水で作った氷です。よくリキュールやコーヒーで作ったといわれるお客様もいらっしゃるのですが、氷の下にリキュールとコーヒーが忍ばせてあるので琥珀色に見えるのだと思います」。期待が高まりすぎましたが、ホッとしたのも事実。また、リキュールの種類は秘密だそうです。

倉敷美観地区で休憩したいときに

氷コーヒーならぬリキュールコーヒー。エスプレッソなら一気に飲み干せそうですが、「琥珀の女王」はアルコール度数がかなり強めなので、一気飲みは控えた方がよさそう。倉敷美観地区に行ったときは、ぜひ「琥珀の女王」を飲んでみてくださいね。

【店舗情報】
倉敷珈琲館
住所:岡山県倉敷市本町4-1
電話番号:086-424-5516
営業時間:10:00~17:00
店休日:無休
公式ホームページ(外部リンク)

カフェ・旅ライター/スイーツコンシェルジュ

東京都在住・愛知県出身。NHK「きょうの料理」や「きょうの健康」 などのwebサイトの運用やEテレ「0655&2355」のディレクター業務を経て2016年にフリーランスライターとして独立。現在は、カフェやスイーツ、旅をテーマに雑誌やWebメディアで記事を執筆しています。企画からアポイント、インタビュー、撮影、執筆で年間通して約200件以上の取材をしています。カフェ巡りと旅行が趣味で、時々国内外問わずふらりと旅へ。新しいご当地グルメを発掘するのを楽しみに旅を続けています。/日本スイーツ協会 スイーツコンシェルジュ資格所持者。

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