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小学生の死亡事故も…子どもの洗濯機の事故に注意!夏前に洗濯機の安全な使い方を再確認しよう

平島利恵洗濯研究家
洗濯機の事故を予防しよう!

身近な家電である洗濯機ですが、消費者庁や国民生活センターには、子どもの洗濯機での事故が寄せられています。

●子どもがドラム式洗濯機のドアに手をかけていたことに気づかず、保護者が勢いよくドアを閉め、手を挟まれてしまった。(1歳)
●子どもが「すすぎ」運転中の洗濯機の蓋を開けて腕を入れ、回転中の洗濯物に手が絡んで抜けなくなり、指を負傷する重傷を負った。(5歳)
●幼児が電気洗濯機の中で死亡していた。チャイルドロックの設定をしていなかったため、幼児から目を離した際に、幼児がドラム内に入ってドアが閉じてしまい、これに気付くのが遅れて窒息したものと推定される。

参照:消費者庁「洗濯機での事故に気を付けましょう! 」より

ドラム式洗濯機の子どもの事故に注意

最新のドラム式洗濯機は、誤って中に閉じこめられたとしても、小さな力で内側から開けられるよう改良されているものもあります。

でもドラム式の洗濯槽は、お子様が一人で入れてしまう高さにあります。小さなお子様がいるご家庭は、誤ってドラムに入ることのないよう、普段はドアを閉め、チャイルドロック機能を活用しましょう。

洗濯後、換気のためにドアを開けている時は、洗濯機を置いている部屋にお子様が入れないよう、ドアを閉めるなどの注意を払いましょう。

普段から周知しておくことも大切

過去には小学生がドラムの中に入り、ドアが開けられず、亡くなってしまった事故も発生しています。

「ドラム式洗濯機は危ないもの」として、ドラムの中を覗いたり、入ったりしないよう小さな頃から教えることも大切です。運転中は洗濯機の近くにお子様が近づかないように注意しましょう。

小学生のお子様の場合、万一閉じ込められた際の対処法を確認し、「ドラムの中に入ると息が出来なくなってしまう危険性」を共有しましょう。ドラム式洗濯機の周りでは遊ばないようにさせることも大切です。

大人も気を付けたい【洗濯機の注意点】

脱水が完全に止まるまで洗濯物に手を触れない

洗濯槽の回転が完全に止まる前に、洗濯物を取り出そうとすると、衣類が指にからまり大けがをする恐れがあります。過去には、指を切断する事故も発生しており、ゆっくり回転している時であっても危険です。

運転中の洗濯機の下に手足を入れない

洗濯機の下には回転部があり、運転中に手足を入れると大怪我をする恐れがあります。

通常、正しく洗濯機を設置していれば、手が入るほどの隙間は生じませんが、キャスター付き置台・かさ上げタイプの防水パンなどを使用していると、洗濯機の下に大きな隙間が生じるケースがあります。

洗濯機下に危ない隙間がないか確認しましょう
洗濯機下に危ない隙間がないか確認しましょう

2021年には、隙間に小さなお子様が手を入れ、回転部に巻き込まれ、指を一部切断した事故も起きています。重複しますが、運転中の洗濯機の近くに小さなお子様を近づかせないよう注意しましょう。

洗濯回数が増える夏前に、今一度洗濯機の安全な使い方を見直しましょう!

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洗濯研究家

2004年に武庫川女子大学文学部を卒業し、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置さ洗剤の着想を得て帰国。株式会社Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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