台風5号は来週、沖縄方面へ、九州などに影響は?
台風5号が発生、急速に発達しながら北上へ
きょう21日(金)午前9時、フィリピンの東海上で、台風5号が発生しました。今後は海水温が30度前後ある暖かな海域を急速に発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと、来週25日(火)から26日(水)にかけて、台湾のすぐ南の海上に達する見込みです。
26日(水)午後3時に予想される勢力は、中心気圧945hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルとなっていて、非常に強い台風で北上する見込みです。また予報円の東寄りを進むと石垣島などの八重山地方を直撃するおそれもある予報円となっています。
東寄りに進むと八重山地方を直撃のおそれも
上図は気象庁が発表しているアンサンブル予報の一部で、台風予報とは異なるものですが、参考となるものです。
左側は今の台風予報円のほぼ真ん中を進むような計算で、台風5号の中心は台湾方面を指向しますが、それでも石垣島などの八重山地方は大荒れとなるおそれがあり、台風からやや離れている沖縄本島でも雨や風が強まる心配があります。
そして右側は台風予報円の最も東側を進むような計算で、石垣島などの八重山地方を直撃し、沖縄本島などでも大荒れとなる心配があります。
今のところ、諸外国の計算をみると、台湾方面を指向する計算が多いものの、なかには予報円の東側を北上する計算も少なからず存在するため、沖縄方面は今後の最新情報に十分な注意が必要です。
なお、本州付近は太平洋高気圧が強まるため、台風5号が秋台風のように九州方面へカーブしてくることはまずないと思われますが、台風周辺の湿った空気の影響を受ける可能性はありますので、九州方面も念のため、最新情報にご注意ください。
さらに発達するおそれも?
気象庁が発表している海水温の状況をみると、台風5号が進む海域は、ほぼ平年並みながら、フィリピンの東海上から沖縄付近まで30度前後の高い海水温となっています。この高い海水温の海域を進みながら、多量の水蒸気を補給し、さらなる発達を遂げる可能性もあり、目が離せない状況です。