あの DESIREに学ぶ!「Get UP」を「ゲラッ」とカッコよく歌う発音の秘密
ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ、バーニングラ~~~~~ブ♪
さて、この曲はなんでしょう?
はい、そのとおり、中森明菜さんの Desire ですね。
(すぐに曲名がわかった方は、もしかすると昭和生まれ?)
衣装も振付もさることながら、この英語の出だしがカッコよかったですよね。
これを英語の文字にするとどうなるでしょう?
Get up, get up, get up, get up
Burning love♪
となります。
後半では、Love の代わりに Heart と唄っていますね。
Get up, get up, get up, get up
Burning heart♪
Get upとなっているので、ふつうだと「ゲットアップ」って言いそうではないですか?
でも、明菜さんは「ゲラッ」と唄っています。
実は、このほうが英語の発音に近いのです!
Get UP が「ゲラッ」になる法則とは?
Get upですが、ゆっくり一語づつ発音すると、ゲット アップとなります。
でも、二つの単語をくっつけて話すと、ゲッタップになります。
英語の文字にすると、Ge tup です。
どうでしょう?
ちゃんと、ゲッタップという音になりましたか?
では、ここからなぜ明菜さんの「ゲラッ」になるのか見ていきましょう。
最初に、「P」をみていきます。
get up の場合、「p」はほとんど発音されません。
気持ち的には、口はちゃんと閉じ て「P」を発音する感じですが、プという音はだしません。
カタカナで表すと、ゲッタップのプの音がなくなって、「ゲタッ」の音だけになります!
では、この「ゲタッ」がどうして「ゲラッ」になるのでしょうか?
Dの音に変化するのです。
どういうこと??
Get up のtがdの音に変化し、Ged up. となるとうことです。
英語らしく言うと、Ge dupとなります。
カタカナで表すと、ゲダップです。
(カタカナでは無理がありますが...)
Dの発音ですが、日本語の「ら行」の音に近いですね。
そうすると、ゲダップ→ゲラップとなります。
最初に書いたように、この「P]と言う音はほとんど発音されません。
なので、ゲラップ のプが発音されず、→ 「ゲラッ」となります。
ちょっと口に出して発音してみてください。
Ge dup(ゲラップ)または(ゲラッ)
できましたか?
ほかの例をみてみましょう!
それぞれ母音ではさまれるTの文字を太字にしています。
その文字をちょっと意識して、「D」で発音してみましょう。
「ら行」の音に近いです。
Water→Wader
Letter→Ledder
Let it go→Led it go
I got it.→I god it
カタカナにするとこんな感じです。
Water→Wader→ウォーラー
Letter→Ledder→レラー
Let it go→Led it go→レリッゴー
I got it→I god it→アイ ガリッ
どうでしょう?
それっぽく発音できましたか?
まとめ
単語のなかだけではなく、文章単位でもこのTがDになる法則が使われます。単語と単語がくっつくからです。
例:Let it go→Led it go→レリッゴー
I got it→I god it→アイ ガリッ
映画やドラマを観るとき、ちょっとこの法則を思いだしてみてください。
いままで聞き取れなかった音が聞けるようになるかも。
そして、英文を読むとき、時々は音読をしながらこの法則を見つけて発音練習してみてください。自分が発音できれば、ネイティブの発音は聞き取れます。
逆に自分が発音できないものは、何度聞いても聞き取れるようにはなりません。
まずは、手元にある本や雑誌、ネットのニュースからこのTの法則にあたる箇所を見つけて発音練習してみてくださいね。