【京都市右京区】2023桜シーズン到来 お花見で老舗和菓子店の極上の味 桜の逸品食べてみませんか!
ここ数日、お昼過ぎには暖かすぎるほどの穏やかな気候が続いていますね。そろそろ桜の季節を感じさせます。2023年3月16日、この時期にぴったりな美味しい桜餅を求めて、嵐山の老舗和菓子店「有職菓子御調進所・老松」を訪ねました。
老松の本店は、明治41(1908)年に京都でも最も歴史の古い花街である上七軒で創業した和菓子屋です。家系は平安時代の宮廷祭祀官の流れを汲み、古来より朝廷に伝わる有職故実にもとづく儀式・典礼に用いる菓子、茶道に用いる菓子を手がけてきたことから、屋号を有職菓子御調進所とする老舗和菓子店です。
嵐山店は、その昔、日本の煎餅発祥の地とされる場所に位置しています。立札には、「山城国葛野郡嵯峨小倉の里の住人、和三郎なるもの帰朝した弘法大師空海より煎餅の製法を伝受され、これにより葛根、米の粉に果実の糖液を混合して、これを焼成亀甲煎餅として嵯峨天皇に献上した。天皇は殊のほか賞味され以後、和三郎は亀屋和泉藤原政重と号し、嵯峨御所菓子御用となった」とあります。
玄関を入ると、見た目も美しく、美味しいそうな和菓子の数々がショーケースにずらりと並んでいます。 ありました「桜餅」、あざやかな緑のさくら葉に挟まれています。南條智紀店長によると「舌触りへのこだわりから、粒が細かいほど加熱した際、餅に近いなめらかな状態になる道明寺粉の6割(むつわり)を使用しています」とのこと。中にしっとりと包まれたこしあんは、あっさりめの甘ったるくない上品な味に仕上げられていました。
栗やドライイチゴ、求肥、クルミの入った「桜もなか」もありました。こちらも上品な中にも華やかさのある一品です。粒あんと抹茶あんの2種類が用意されています。
店舗奥には茶房 玄以庵があり、作りたての本わらび餅や、お抹茶などと生菓子もお召し上がりいただけます。極上の和菓子ですが、意外とリーズナブルなのも魅力です。嵐山に来られた際にはぜひ一度お立ち寄りください。
「有職菓子御調進所・老松」(外部リンク)京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20 075-881-9033