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ゴラン高原のドルーズ派の悲劇の現場/マジダル・シャムス

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

中東で緊張がだんだんと高まっています。いくつもの危機の階段を上って破局に近づいているかのようです。ハマスの指導者のテヘランでの殺害、ヒズボラの幹部のベイルートでの殺害などの階段です。その階段の一段は、7月27日のゴラン高原のドルーズ人の町マジダル・シャムスのサッカー場での悲劇だったでしょうか。ロケット弾のような爆発物が直撃し12人の子供と若者が死亡しました。イスラエルやアメリカは、ヒズボラのミサイルだったと指摘しています。ヒズボラはイスラエルのミサイルの誤射だと反論しています。どちらの側のミサイルにしろ、目標を外れたミサイルだったようです。戦争は、ささいなミスや計算違いから起こると言われますが、この事件が戦火の大規模な拡大につながらないように祈るばかりです。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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