席替えで視力は配慮してもらえる?モンペアと思われないお願い方法を解説
学校では、新年度や新学期を迎えたタイミングで席替えが行われることがあります。そこで今回は、席替えで視力などは配慮してもらえるのか、モンペア(モンスターペアレンツ)と思われないお願い方法について元教師が解説します。
特別な理由があれば席替えで視力等は配慮してもらえる
子どもたちが学校で勉強に集中できる環境を整えることも、教師の仕事の一つ。特別な理由があれば、席替えで配慮することは可能です。
席替えで配慮してもらえる事例
例えば、
- 視力が悪いため前の席にしてほしい(メガネ等が利用できない場合)
- トイレが近いためドアから近い席にしてほしい(持病ありの場合)
- 指示が通りやすいように前の席にしてほしい(発達障害などの場合)
- 聴覚的な刺激の少ない席にしてほしい(聴覚過敏などの場合)
といった要望は、事前に配慮をお願いしておけば基本的に対応可能です。配慮すべきと考えられる理由がちゃんとあれば、できる限り対応してくれます。
本当に配慮が必要であるかがポイント
逆に、特別な理由がない場合やメガネを使えば問題なく黒板が見えるのに「後ろの席が良い!」という場合には、対応することが難しくなります。基本的に席替えは公平に行われるべきであり、一人だけ特別扱いはできません。また、席替えで配慮する場合、必要によっては他の子どもたちに説明をすることもあります。そのため、理由を聞いた時に納得できるような理由であるか、というのが対応できるどうかの線引きになるとも言えるでしょう。
席替えが終わった後の申告はNG!トラブルの原因に
席替えはくじ引きなどで決まることが多いため、子どもが座りたかった席にならないこともあります。そのため、席替えが終わった後に「視力が悪いからAさんと席を交換したい」といったことを言ってくる子どもも実は結構います。この場合、ただのワガママと思われてしまうことがほとんどです。一度決まった席を他の子どもと交換することはトラブルにつながる可能性があるため、基本的には対応できません。
【NG行動】
席替えが終わった後に別の席に変えてほしいと要望する
よほどの理由があれば、保護者の方と相談を経て初回のみ特別に対応することもありますが、基本的に席替えで配慮が必要であれば、必ず席替えの前に相談が必要です。三者面談を待たずとも、新しい学年になったタイミングで学校へ電話をし、担任に相談しておくと良いでしょう。
【OK行動】
席替えの前(できれば年度初め)に相談をしておく
子ども本人から相談された場合でも結局保護者の方に確認をしなければならないことが多いため、基本的に保護者の方が理由を説明して相談する形が望ましいと言えます。
モンペアと思われない席替えに関するお願い方法
教室での座席は、ちゃんとした理由があれば配慮することが可能です。席替えに関する配慮を担任の先生にお願いする場合には、以下の3点に注意をしてみてくださいね。
- 席替えの前(できれば年度初め)に相談をしておく
- できるだけ子ども本人ではなく保護者の方から相談をする
- なぜ配慮が必要か理由をしっかりと説明する
遠慮は不要!席替えに関する相談はとにかくお早めに
席替えをくじ引きで行う場合でも、配慮が必要な場合は先に席を固定しておくなど教員側が色々と工夫をします。そのため、
「配慮して欲しいなんでモンペアと思われないかな」
「なんだかお願いするのが申し訳ない・・・」
と不安にならなくても大丈夫ですよ。むしろ、席に座って勉強するというのは毎日のことなので、気になることがあれば些細なことでも相談してください。子どもが学校で快適に過ごせるように考えるのも教師の仕事です。