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「家もない土地」に不自然に残る「浮世離れした謎の門」その向こうには...藤沢市

ころんころライター(藤沢市)

みなさまへ

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藤沢市担当/地域クリエイター ころんころ

【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。104カ所目は藤沢市羽鳥にある『耕余塾跡』です。

羽鳥小学校の正門前を東へ進み、羽鳥幼稚舎方面への角を北に曲がると、住宅街の一角に、“家もない土地に不自然に残る、浮世離れした謎の門”が見えます。

柵の中には『耕余塾跡』と書かれた石柱が。

敷地内に入れるようになっているので、中に踏み込んでみます。

すると敷地内にあるのは、「小笠原先生碑」などと刻まれた2つの大きな石碑と案内板のみ。なんだかここだけが周囲とは異なる不思議な空気を漂わせます…。

振り返ると、通ってきた道はこのようになっています。

ここ『耕余塾跡』は、明治5年(1872年)3月、古くから「羽鳥村(旧地名)」の名主を務めた三觜家の三觜八郎右衛門が、子どもたちの教育のために開設した私塾の跡地。

塾は、「羽鳥村」にあった廃寺の「徳昌院」の「庫裏(くり/住まい)」を校舎として使用し、小笠原東陽を招いて開設されました。当時、この塾は「読書院」と呼ばれていたのだとか...。

そんな『耕余塾』の門下生には、吉田 茂(元首相)、鵠沼小学校や明治小学校の校医で衆議院議員を務めた平野 友輔、「味の素株式会社」の創設者である鈴木 三郎助などが名を連ねます。これらの人物をはじめ、政財界で活躍した多くの人材が塾から輩出されました。

『耕余塾跡』以外にも、羽鳥エリアには『耕余塾』や小笠原 東陽に関するエピソードやゆかりの史跡が多く残されています。お正月休みのご近所散策を兼ねて、その歴史に触れてみてはいかがでしょうか。筆者も、来年は学び多き1年にしたいと考えています!

基本情報
『耕余塾跡』
住所:藤沢市羽鳥3丁目10-30
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所超え。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※毎週日曜の20時10分に、LINEを通じて1週間分の記事を「まとめてお届け (ダイジェスト配信)」しています。友だち追加すると、藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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