【上田市】「祖父母の馬肉うどん」が看板メニューの「花菜」が丸子エリアに新登場です。
2024年11月7日、長瀬にオープンした食堂「花菜」(はな)。店主は長女の郁美さん。かつて鐘紡丸子工場の関係者に祖父母が提供していた「馬肉うどん」を、令和の世に復刻させました。
1933年には国内すべての企業のなかで売上高トップを記録した鐘紡。絹糸紡績部門の生産を担った丸子工場には、養蚕農家はじめ多くの人々が訪れました。
お母さまと妹さんと3人で飲食店を始めるにあたり「慣れ親しんだ祖父母の味をもう一度」と看板メニューに決めたそうです。(お母さまが当時のレシピをご記憶でした。)
まだオープンしたばかりなので、「馬肉うどん」と「チャーシュー丼」が2本柱になっていますが、創作料理も含めて「日替わりメニュー」も準備中だそうです。
注文を待つあいだに出された「箸休め」が美味しすぎて、メインが出てくる前に全部食べ終えてしまいました。「箸休め」になっていませんが、これは日替わりメニューにも期待大です。
馬肉うどん(税込み800円)の味付けは、祖父母のレシピどおりだと塩気が強すぎるので、そこだけは現代風にアレンジされたそう。(鐘紡に出入りした関係者の多くは重労働だったでしょうから)
懐かしさを感じる素朴な味が舌に染みていきます。馬肉は噛み応えのある部位で、これも当時を彷彿とさせてくれます。
それからチャーシュー丼(スープつき、税込み850円)ですが、肉は柔らかく味がしみこんでいて、味付けも秀逸。箸休めがいらないほど、一気に食べ終えてしまいました。こちらが看板メニューでもいいのでは?と感じたくらいです。
まだオープン間もなく、いろいろ手探りでの営業なので、営業時間や定休日は暫定的です。
●馬肉うどん 花菜●
住所:上田市長瀬3136-1
営業時間:11時30分から14時まで
定休日:水曜日と木曜日