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リーグ発足43年目で総観客数が初の1000万人突破 国民の5人に1人に相当<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
クァンジュKIAチャンピオンズフィールド(写真:ストライク・ゾーン)

15日のKBOリーグは4試合が14時開始のデーゲームで行われた。

首位KIAタイガースはキウムヒーローズに敗れるも、2位のサムスンライオンズも敗戦したため、KIAの1位確定マジックは1つ減って2となった。KIAの公式戦制覇は最短で17日。

この日は4球場中3球場が満員。計7万7084人が来場し、今季のリーグ総観客数が1000万人(1002万758人)を突破した。1982年のリーグ発足以来43年目で初。過去最多の840万688人(2017年)を大幅に更新している。

KBOリーグの本拠地球場の収容人員は1~2万人台。昨季の1試合平均は約1万1250人だったが、今季は1万4934人が来場している。

昨季までと異なり、週末のみならず平日でも多くのファンが球場に足を運び、6球団がホームゲーム100万人を突破。最も多いLGツインズは平均1万8844人が集まっている。

全10球団の観客数。1試合平均順(KBOのデータを基にストライク・ゾーンにて作成。単位は人)
全10球団の観客数。1試合平均順(KBOのデータを基にストライク・ゾーンにて作成。単位は人)

観客数が増えた背景には集客力のある球団が好調、若手選手やチームに興味を持った女性ファンの増加と行動力、テレビ(ネット配信)の野球バラエティ番組の人気がプロ野球への関心に波及したと見られる。

KBOリーグは10球団144試合制、全720試合を実施。今季はまだ49試合を残し、最終的に1060~1070万人程度まで記録を伸ばす可能性がある。

韓国の人口は約5171万人。「1000万人」という数字は国民のおよそ5人に1人に相当する。この「5人に1人」という割合は、昨年2507万が来場したNPB(日本)とほぼ同じだ(日本の人口約1億2435万人)。

(関連記事:女性客増で観客数最多の韓国KBOリーグ 「満員で観れなかった」という日本の野球ファンも

映像:900万人突破感謝映像(KBO公式YouTubeチャンネル)

◇9月15日(日)の結果

・SSG 14 - 9 サムスン(インチョン)

 勝:ハン ドゥソル

 敗:オ スンファン

・KIA 5 - 10 キウム(クァンジュ)

 勝:デ・ヘスス

 敗:ヤン ヒョンジョン

・ロッテ 16 - 9 ハンファ(プサン)

 勝:ウィルカーソン

 敗:ワイス

・NC 4 - 1 LG(チャンウォン)

 勝:チェ ソンヨン

 敗:ソン ジュヨン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「チョン・ウラムが引退」

ハンファイーグルスのチョン・ウラム投手が今季限りで現役を引退すると球団が発表した。同投手は歴代1位、リーグ唯一の1000試合以上に登板(1004試合)。197セーブ、145ホールドを記録した。コーチ兼任となった今季は1軍登板はなく、球団は今後のホームゲームで引退試合を行うとしている。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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