10月の終わりに、「とんかつ八千代西店 藤が丘店」を訪れた。

地下鉄東山線の終点・藤が丘駅（名古屋市名東区）から歩いて5分ほど。「藤が丘店」とあるが、住所はギリギリ長久手市である。

名古屋市営地下鉄・藤が丘工場のすぐ近く。名古屋を東西に貫く主要ラインの車両整備が行われることもあり、鉄道ファンの姿もちらほら見かけるところ。住宅街の中にひっそりと佇んでいる。

昔からずっっっっっっっっとある

今から22年前、私が大学生として初めて長久手にやってきた2002年にはもうこの店は確かに存在していた。

長久手市は2005年の愛知万博開催を機に大きな発展を遂げた（かつては長久手町だった）が、「とんかつ八千代西店 藤が丘店」は、まるで時が止まったかのようにずっと変わらず昔のままである。

コスパ抜群のかつ丼ランチ

店内に入ると、働き盛りの男性を中心にお客さん多数。スタッフの皆さんも精力的に動き回っている。オーダーするのは最初から決めていた。

長きにわたり500円台をキープしてきたコスパ最強メニューで、学生時代はちょくちょくお世話になった。

昨今の社会事情を考慮して700円に値上がりしているが、それでもまだお得感がある価格設定。

しばし待つとしよう。

いただきますの前に

5分ちょっとの待ち時間で料理が運ばれてくる。とってもスピーディー！

チャチャっと並べて写真を撮ろうとしていたら、店員さんの声がかかる。

どうやらみそ汁をお忘れだったようです。笑

ということで、こちらが人気のかつ丼ランチ（700円）なり。

コスパを重視したい時のランチにぴったり！

アップでご覧あれ。

卵はある程度火を通した状態でのご提供。グリーンピースと刻み海苔がアクセントとなる、素朴さを感じさせる表情が素敵じゃないか。

肝心のとんかつも脂身少なめの部位が使用されていて、サクッとランチを食べたい時にはありがたい。

食べながら考えていたこと

食べ進めながらこの疑問を解消しようと必死になっていたことをここで白状する。あれこれ思い出しながら、【2008年以来16年ぶりのカムバック！】という結論に。

タイミングが合わなかったりして時が流れてしまった。

ふと時間が空いた時に来てみたのだが、やはり懐かしい味だった。値上げこそしたものの、コスパの良さにはやはり唸りたくなる。

ブラックジョーク

お会計時、店員さん（笑顔が素敵な淑女です！）に素直に16年ぶりの来訪である旨を打ち明けてみた。

何ともまぁ、愛のあるブラックジョークだろうか。

厨房で黙々と働くお年を召したマスターは、少しニコリとするだけ。

この発言を気に留める様子もなくせっせと働いている。

思いがけず戸惑う私に追い打ちをかけるように、店員さんからさらに豪速球が放り込まれる。

この2球目で流石に吹き出した。

少子高齢化社会まっしぐらの21世紀、こんなリピーター獲得術もあるなんて！

まさか、腹を抱えながらお店を後にするとは思いもしなかった。

流石にまた16年空けるわけにもいかない。また近々お邪魔するとしよう。