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【倉敷市】本日(6/14)で定期運航終了。子どもの頃から見続けた、旧型やくもの思い出

戸井健吾倉敷とことこ代表(倉敷市)

岡山〜出雲市駅間を走る「特急やくも」は、倉敷市で見られる特急電車としては最も身近な存在だと思います。

僕は現在44歳。自宅が伯備線の近くだったため、特急やくもは子どもの頃から見続けた電車です。子どもの頃は、多分に漏れず電車や車が好きだったので、「やくも」は新幹線に次ぐ憧れの存在。

ただ、見るのと乗るのはまったく違うもので、電車としてよい思い出があるかといえば……答えは否。

そんな「やくも」は2024年4月から新型車両が導入され、急速に置き換えが進み、2024年6月14日で早くも定期運航を終了するそうです。そう聞くと何だか寂しくなってくる……。

というわけで、見に行ってきました。

旧型やくものラストランを見てきました

見に行ったのは2024年6月14日 午前11時30分頃のJR倉敷駅周辺です。平日昼間ですが、写真を撮りに来ている人が数名います。「これは旧型やくもがくるのかもしれない」そう思いました。

すると、「国鉄カラーのやくも」がやってきます。運がいい。

「やくも」の思い出

やくもは時代によっていくつかのカラーバリエーションがあります。ただ、僕にとって最も愛着があるのはこの色。

初めて乗ったのは小学生の頃で、家族旅行で米子のあたりに行った時でした。

「振り子式」と呼ばれる車両はとにかく揺れます。「ぐったりはくも」なんて異名があるとおり、乗り物酔いでただただしんどかったという思い出……。以来、やくもに乗るのは嫌になりました(笑)

その後、20歳くらいまでに乗ったのは1度か2度でしたが、この時は「寝るか景色をひたすら見る(=本とかを読むと酔うので)」形で乗り切りました。移動時間が恐ろしく長く感じました。

2024年4月撮影
2024年4月撮影

その後、車に乗るようになったため、やくもに乗る機会は激減します。記憶の範囲で最後に乗ったのは、2019年に仕事で米子に行ったときです。時代は変わり、移動中にスマホやパソコンを使うのが当たり前になったので、移動中の仕事にチャレンジしましたが、40歳になってもやっぱり乗り物酔いしました。

そういう意味で「乗り物」としては、正直あまりよい思い出はありません。しかし、地域の風景としては重要な役割を担っていたと思います。

地域の風景に溶け込んでいた「やくも」

僕は今、子どもが2人います。小さい頃は電車を見るのが好きでよく見に行きましたが(小学生になってあまり興味を持たなくなりましたが)、一番喜ぶのは「黄色い電車(=普通列車の車両です)」ではなく「やくも」

そんな特別感がやくもにはありました。

時代の流れで新しい車両に変わることは仕方ありませんし、新型やくもはおそらくこの先何十年も倉敷を走り続け、新たなファンを生むでしょう。

2024年6月14日撮影
2024年6月14日撮影

倉敷に住んでいて、ずっと走りつつけていた電車が運行終了するというのは、記憶の範囲では初めての経験です。

一抹の寂しさは覚えつつ、新型やくもがまた地域の風景として溶け込んで愛される存在になってほしいなと思います。

「新型やくも」に乗って、今年は山陰に旅行に行こうかな。

倉敷とことこ代表(倉敷市)

平成30年7月豪雨をキッカケに地域コミュニティWebメディア「倉敷とことこ」を立ち上げ、現在は「一般社団法人はれとこ」という団体の代表をしながら、システムエンジニアの仕事をしています。グルメ・観光ネタから福祉や市民活動まで。倉敷に関わる出来事やスポットはもちろん、「倉敷の秘境 」までメディアでは紹介しきれない情報を、自由なスタンスで紹介します。

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