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関東甲信や東海は天気の急変に十分注意

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
都心の落雷(写真:ロイター/アフロ)

下層は暖気、上層は寒気で不安定

4日午後3時の上空の気温予想(ウェザーマップ)
4日午後3時の上空の気温予想(ウェザーマップ)

上図はきょう4日午後3時の上空の気温の予想です。

下層と呼ばれる上空約1500mの気温は10℃前後で、これは平年並みか平年よりやや高めの予想となっています。

一方、上層と呼ばれる上空約5500mの気温は広く平年より低く、青色となっており、特に関東南部から伊豆諸島にかけて、平年より8℃以上も低い濃い青色が広がっています。

この地上に近い下層と上層の気温差が大きければ大きいほど大気の状態は不安定となり、気温の上がる午後は急に雷雲が沸き立つ心配があります。

きょうはまさに天気が急変する典型的なパターンと言えます。

午後はあちらこちらで雷雲が沸き立つ

4日午後3時の雨雲予想(ウェザーマップ)
4日午後3時の雨雲予想(ウェザーマップ)

午前10時現在、晴れ間の広がっている東京都心ですが、油断出来ません。

昼頃からは関東甲信や東海のあちらこちらで雨雲が発生し、雷雲に発達するでしょう。

午後3時の予想をみると、小さいものは数キロ程度から大きなものは10数キロ程度の雨雲が至るところに発生し、この雨雲が通過するたびに突然の強い雨が降り、場合によっては雷を伴い、落雷や突風、ひょうなどをもたらす心配があります。

きょうは一般参賀も行われていますが、東京都心でも晴天から雷雨へと突然空模様が急変するかもしれません。

お出かけの際は、暑さ対策に加えて、雨対策が必要です。

最新の雨雲はこちらをご覧下さい。

非常に高い発雷確率

4日夕方の発雷確率(ウェザーマップ)
4日夕方の発雷確率(ウェザーマップ)

きょう夕方(午後3時~午後6時)の発雷確率をご覧下さい。

計算が新しくなるたびに関東周辺で雷の発生する確率が高くなってきており、特に75%以上の極めて高い、雷の心配が非常に高い茶色の部分が埼玉、東京、神奈川、山梨、静岡などに広がっています。

各都市の雷の発生する確率は、東京都心75%、八王子86%、さいまた76%、熊谷81%、横浜82%、甲府90%、河口湖88%、静岡87%などと計算されており、真夏の激しい夕立予想のような高さとなっています。

今晴れている所でも、昼過ぎ~夕方にかけて、天気が急変する恐れがあり、空が急に暗くなったり、急に冷たい風が吹いてくるような場合は雷雲(積乱雲)の近付くサインでもあります。

十分にご注意下さい。

現在の雷注意報はこちらです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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