78万回バズった話題のカレー!ロイヤルホストのカシミールビーフカレーと本家デリーの違いを解説!
東京カレーマガジンの高木です!
先日何気なくXでポストしたロイヤルホストの「カシミールビーフカレー」の投稿が78万インプレッション、8,600いいね!というバズり体験をしました。
※2024年6月20日現在
美味しかったのはもちろんなんですが、やはりロイヤルホストの歴史と、全国展開している点が話題になったんだと思います。
そこで、この78万回も回って話題の「カシミールビーフカレー」について、徹底的に調べて詳しく説明したいなと思い、記事にしましたので御覧ください。
ロイヤルホストとカレーの歴史
ロイヤルホストは1951年に福岡空港で喫茶営業と、機内食の提供からスタートしていて、その時はまだロイヤルホストでもなかったようです。その2年後に同じく福岡でレストラン「ロイヤル」を開業。
※現在も福岡空港には「ロイヤル」ありますよね。
ロイヤルホストは「暑い国発祥のカレーで夏を元気に過ごしてほしい」という思いから、1983年より夏限定でカレーフェアを実施し、「ビーフと夏野菜のカシミールカレー」という名前だったそうです。
そして2020年3月4日!ついにグランドメニューに「カシミールビーフカレー」が登場!期間限定だったものがいつでも食べられるようになったわけです!
カシミールビーフカレーは銀座デリーのカレーを参考にして作られた?
1983年ごろの話かと思われますが、当時ロイヤルの開発担当者がデリーにカシミールカレーを食べに来ていたそうです。そのためロイヤルホストのカシミールカレーは質感がとてもデリーと似ていて、おいしいベースが仕上がっているんだと思います。
ロイヤルホスト カシミールビーフカレー
ロイヤルホスト カシミールビーフカレー 1,463円(税込)
カレーはグラタン皿に熱々の状態で注がれていて、ソースに埋もれるかのようにゴツゴツとした牛肉や、揚げなす、ポテト、ピーマン、玉ねぎ、人参が入っています
たっぷりと入ったソースにスプーンを入れてすくってみると・・・
わぁ〜〜おいしそうな牛肉がごろごろと!いい具合に脂もついていて、ジューシーで柔らかいことが見るだけでわかります。実際にスプーンでも簡単にほぐれてしまうほどでした!
じゃがいもや、人参も下処理されているので、大変食べやすいし、なんといってもカレーを華やかに彩ることにも一役買っていて、バランスが素晴らしいです。もちろん、野菜自体も甘くておいしいし、柔らかすぎる、食感を残しながら噛むたびに美味しさを感じることでしょう。
ライスの上にはしっとり目のフライドオニオン。香ばしくて、良いアクセントになります。
漬物の横にあるのはマンゴーチャツネになっていて、お店の方からはソースの中に溶かしてお召し上がりくださいとのこと。僕はソースをご飯にかけながら、適度に混ぜ合わせていただきます。甘くて酸味がおいしいので、カシミールカレーが好きだけど、ちょっと辛いかな?という方にはおすすめです。
本家デリーと、ロイホのカシミールの違いについて
本家デリーと、ロイホのカシミールカレーの違いについてです。
ソース自体の質感、シャバシャバ感は非常に似ていると思います。ただひとつ大きな違いだなと思うのは具材の量によるソースへの影響です。
ただ、これは決して悪い影響ということではなく、どちらの観点からも楽しめる良い影響じゃないかなーと僕は捉えています。
この写真は上野デリーの「カシミールカレー」です。たっぷりのソースの中に下処理された鶏肉とじゃがいもが入っています。これだけなんです。
しかしロイホのカシミールは相当な量の具材、しかもスープにうまみや水分が出やすい具材も使われているため、具材の旨味がソースに溶け込み、カシミール本来の辛さのパンチ力は出ていない。でも、逆にストイックなデリーのソースと違って、野菜の旨味と、牛肉の脂分がまろやかで、旨味を強化したカレーになっているんです。
ここが専門店とはまた違う、ファミレスならではのカレーといえるんじゃないでしょうか。ファミレスを利用する層や、その子どもたちにロイヤルホストのカレーから、カレーの美味しさに気づき、いつかデリーのカレーに到達する日も来るんじゃないでしょうか。いや、もう40年近く経っていますから、すでにいるはずですよね。
デリーから始まったカシミールカレーの流れはもちろんロイヤルホストだけではなく、他にも柏のボンベイや、戸塚のBay&Leaf横浜、中目黒のPatta Nakameguroなど、様々な料理人が着々とそのあとを引き継いでいます。
この記事をきっかけにたくさんのお店の様々なカシミールカレーをぜひ追ってみてもらえると嬉しいです。
そんなデリーから繋ぐ歴史を綴った記事をだいぶ昔に書いたので良かったら読んでみてくださいね。
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