本当は怖い『微笑みうつ病』当てはまる人の”症状”と「共通点」とは?!
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
うつ病と聞けば、心身に症状が出やすくはたから見ても気づけるものだと思われがちです。
しかし、軽度から中度のうつ病に該当すると言われている「微笑みうつ病」は、本人にも罹患している自覚がないことが多く、周囲も異変に気づくことができない恐ろしい特徴を持っています。
なぜなら、普段通りの笑顔を浮かべることができ、通常通りの生活をこなせてしまえるからです。
微笑みうつ病は、責任感が強い人や、自分の弱さを人に見せることに抵抗を感じる人に多く見られ、心身に何らかの不調があったとしても、医療機関を受診しない方が多くいらっしゃいます。
無理をした結果、急激に悪くなり最悪の事態を招くこともある病ですので、決して油断はできません。
今回は、普段通りの笑顔でいながら心の健康を害していく病「微笑みうつ病」について解説していきます。
微笑みうつ病に当てはまる人の症状とは?
冒頭でも触れた通り、微笑みうつ病は患っていたとしても、普段通りの生活を送ることができてしまうため、表面上は健康な人と変わらず、医師ですらも診断に戸惑う場合があります。
では、一体どのように微笑みうつ病かどうかを判断すれば良いのでしょうか?
ここでは、参考程度に微笑みうつ病に当てはまる人の症状をいくつか紹介します。
当てはまったからと言って必ずしも罹患しているとは限りませんので、心配な方は医療機関を受診し、医師に相談をするようにしてくださいね。
- 無理をしてでも、元気を装うことができる
- 集中力を保てない
- 判断力が低下した
- 常に不安や焦燥感をもってしまう
- 食欲の増減
- 体重の変化
- 好きなことに対してやる気が起こらない
- 常に疲労感を感じる
- 心の中では絶望している
上記で紹介したものは、ほんの一例に過ぎません。
また、自分自身でしか気づけない症状も多いことがうかがえます。
自分に厳しい方は、ぜひ自分を労わることを忘れず、心身の不調にいち早く気づけるよう生活習慣を整えたり、日記などで記録を取ったりすることをオススメします。
微笑みうつ病は女性の方が発症しやすい?
うつ病を発症する原因は今のところ、明確には分かっていません。
おそらく、ストレスや環境の変化、本人が持つ気質などが引き金となり、脳に何らかの不調をきたしている状態だと言われています。
正式な医学用語ではありませんが、微笑みうつ病もうつ病の一種であるため、脳が不調を訴えている状態だと言えます。
また、厚生労働省の情報によると、男性よりも女性の方が1.6倍うつ病を発症しやすい傾向にあるようです。
要因は色々と考えられますが、月経周期や妊娠、出産、更年期などのホルモン変動が大きく影響している模様です。
また、女性の社会的進出によるストレスも大きく影響しているのではないでしょうか。
微笑みうつ病かも?と感じたら
では、自分が微笑みうつ病に当てはまっているかも?と感じた方はどのように日常を過ごせば良いのでしょうか?
3つオススメの方法を紹介します。
①自分の感情に蓋をし過ぎない
自分の感情や意見をさらけ出すことに抵抗や恐ろしさを感じてしまう方は、うつ病を患う可能性が高くなります。
言いたい言葉を押し殺すことは、人間関係を円滑にするために必要な場合もありますが、常に蓋をしていては、自分を傷つけてしまうことになります。
感情に蓋をし続けていては、身体の健康に異常が現れたり、自分の体を傷つけたりなどの行為を行うようにもなりかねません。
そうなる前に、何らかの形で自分なりに発散していくことが必要です。
言葉で感情を表現することが苦手なのであれば、文章で伝えたり発信したりしてみるのも一つの方法です。
また、近しい人に相談しづらい場合は、カウンセリングのプロに話を聞いてもらうと気持ちの整理ができるかと思います。
②気分転換をする
微笑みうつ病になりやすい人はストレス発散が苦手な傾向にあります。
自分が何をしている時にリラックスできるのかを一度考えてみましょう。
できれば一人でできることがオススメです。
いくつか例を紹介します。
- 読書をする(写真集などを見るのもオススメです)
- 好きな音楽を聴く
- 軽いストレッチをする
- 散歩する
- 入浴する
上記のような、極度に五感を刺激しない方法だと脳を休めるのに効果的です。
③しっかりと睡眠を取る
寝ることは生命を維持するために必要なことです。
適切な睡眠時間が確保できていないと、脳の働きが悪くなり心や体にも悪影響を及ぼすため、うつ病だけに限らず、その他の病気を誘発する要因にもなりかねません。
脳や体が正常な機能を保てるように就寝時間と起床時間を一定に保てるよう、日頃から心がけましょう。
まとめ
今回は微笑みうつ病について当てはまる症状と、不調を感じた時に取り組む3つの方法について解説しました。
うつ病については知られていないことも多く、つらい症状で苦しんでいらっしゃる方も多くおられます。
日頃からセルフケアをすることで、予防できることもありますので、今回紹介したことを参考に、取り組んでみてはいかがでしょうか。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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