【ガーデニング】宿根草 秋の管理と植え付け 庭を綺麗に保つ、冬に枯らさず、春までしっかり育てる宿根草
お庭づくりの人気キーワード、
『植えっぱなし』、『毎年咲く』、『ローメンテナンス』と言えば、宿根草や球根植物ですね。
今回は、植えっぱなしで毎年花が咲くことで 人気の宿根草についてお伝えしていきたいと思います。
春から秋まで楽しんだ宿根草のお手入れ
今年も猛暑でしたが、
きれいな花を見せてくれた上に
なんとか、枯れずに秋を迎えました。
が、時間がなさ過ぎて、
花がらも取らず、切り戻しもせず、
かなりのボリューム...
放任が過ぎると... 強い植物が大きく場所を占有してしまいます。
地下茎を伸ばす植物は、気づくと四方八方に広がっていたり。
上:宿根草が咲き始めた初春の様子
下:夏が過ぎ、秋の様子 中央のピンクの花(ガイラルディア)がかなり蔓延っています
株をコンパクトに整える
まだ10月なので、この後も咲き続けそうな ガウラとガイラルディアですが、宿根草エリアをもっと充実させたいので面積を減らしました。
上:夏からどんどん花を咲かせたガイラルディア グレープセンセーション 花びらが落ちた後もポンポンが可愛いのですが、ものすごい数になっています。
一旦、下の画像のように刈り込みました。
もっと寒くなって枯れてきたら、
地上部15センチ位を残して刈り込みます。
「地上部が枯れる」のが宿根草ですが
多少、残っていた方がマルチングの役割にもなり、寒さ対策になります。
次の春が来るまでに、
ガイラルディアはもう少し減らす予定です。来年は放置せずに、剪定しながら楽しみたいと思います。
新しい宿根草を植える
この秋は、宿根草はサルビア レプタンス と フィソステギア(カクトラノオ)を、多年草は ユーフォルビア ブラックバードを植えました。
秋の宿根草 植え付けは、本格的に寒くなる前、10月から11月頃が適期だと思います。
上:コバルトセージ 耐寒性宿根草 暑さ寒さに強く育てやすい宿根サルビア ガウラの隣で、一緒に風に揺れる様子を想像しながら選びました。
秋植え宿根草がおすすめ
宿根草は春にも植え付けできますが、最近は猛暑や長雨のせいで春に植えた植物を夏越しさせる難易度が上がっています。
秋に植えると、すぐに冬になり、間もなく枯れると思われるかもしれませんが、宿根草は地下部は生きています。春の芽吹きを見ることは、大きな喜びとなります。
また、春植え宿根草と比べ、株のボリュームも出て、たくさんの花を楽しむことができます。
寒くなる前にしっかり育てる
秋植えは、植え付けた時に比べて、気温が下がっていくばかりです。
冬になるまでにしっかり育てたいので、植え付け時の元肥だけでなく活力剤、液体肥料も与えていきます。
肥料は使わない、あげたことがない、と言う方、意外に多いのですが、『肥料アリ』と『肥料ナシ』では植物の生育や花の咲く数は全く違いますので是非使ってみてください。
秋植え宿根草におすすめの施肥
植え付ける時に、土に入れる元肥は、長期にわたって効果があるもので「緩効性」「遅効性」と、後から効いてきます。
■ 植え付け直後は、リキダス
リキダスは毛細根を増やしてくれ、植え付け後の根の活着が良くなります。
また、毛細根が増えることで肥料成分をより吸ってくれるようになります。
■ 寒くなるまでに ハイポネックス微粉
ハイポネックス微粉の特徴は植物の3大肥料要素、チッソ、リン酸、カリのうち、カリ成分が多く含まれていることです。
チッソ:リン酸:カリのバランスが 6.5 : 6 : 19
カリ成分は「根肥え」とも言われています。
カリ成分が多い肥料は、球根や越冬前の宿根草に使用するのが適しています。
また、不良環境に対する抵抗力を高めるので、無事に春を迎えてくれるよう、宿根草の地上部がなくなる前にしっかり与えておきたい肥料です。
上:ユーフォルビア ブラックバード 多年草、常緑で耐寒、耐暑性があります。
銅葉を入れてお庭のアクセントに。背景の赤い葉はアルテルナンテラ(1年草扱い)、寒くなるまで楽しみます。
園芸店にビオラ、パンジー、ガーデンシクラメンが並び始めましたね。
冬、春に向けて咲くお花を選ぶのが楽しい季節です。
お庭の宿根草も、お手入れと秋の肥料で来春も元気に芽吹いてくれますよ。