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子育て中に感じる「隠れた生きづらさ」1児の母でもあるカウンセラーが教える【完璧主義から脱するコツ】

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
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子育てをしていて、「子どもをどう育てていけばよいかわからない」「日々どう関わるのが正解かわからない」といった悩みはないでしょうか。また、「親から愛されてきたはずなのに、自分はどう愛していいかわからない」「自由奔放な子どもにイライラしてしまう」ということもあるかもしれません。子育て中に『隠れた生きづらさ』を感じる親御さんは意外と多く、自分の親との関係性に疑問を持つ人も少なくありません。1児の母でもある心理カウンセラーが、その原因と脱するコツを解説します。

子育て中にふと感じる、自分への疑問

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さまざまな育児情報に触れ、日々子どもたちと関わっていく中で、「自分が育てられてきたときと、なんか違うなあ」と思うことはないでしょうか。時代も変化し、当然と言えばそれまでですが、「親は怖い存在だった」「兄弟のために我慢し、自分の意思は尊重されてこなかった」「親に甘えられなかった」と感じる人もいるでしょう。親が良かれと思って正しい道を示してくれ、特に疑問を持つことなく従ってきた。その結果、何が正しいのか自分で判断できず、ネットの情報に頼ってしまうと悩む人も少なくありません。

自由奔放な子ども、それを注意しない親にもイラつく

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自分は親の言うことに従ってきたのに、自分の子どもは全然言うことを聞いてくれない。自分には厳しかったのに、孫には優しい・甘い親に対して腹が立つ。また、他人の子どもの自由奔放さに呆れ、それを注意しない親に疑問を感じる。こういった経験はないでしょうか。

これらには、心の奥底に潜む”ある感情”が関係しています。「人に迷惑をかけてはいけない」「わがままを言わない」など、幼いころから言われ続けていたことで、自分の本当の意思を抑えて生きてきたのです。もちろん、人に迷惑をかけること・わがままを言うことで、他人に嫌われるのを防ぐために、良かれと思って親も言ってくれていたことでしょう。しかしながら、その感情を『甘える』など発散できる場がなく、いつしかそういった感情を我慢するようになり、モヤモヤとした感情だけが残ってしまっているのです。

完璧主義より、自分らしさを

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子育て中に『生きづらさ』を感じる人の多くは、真面目で完璧主義であるという特徴があります。幼少期から親に厳しく育てられ、「こうあるべき」という考えが強くはないでしょうか。それは必ずしも悪いことではないですが、自分らしさを見失う可能性はあります。また、自分のルールを子どもや家族にも強制してしまい、子どももまた『生きづらさ』を感じる可能性も高いでしょう。

『外では頑張るけど、家では自由に過ごす』など、どこかで境界線を作ることから始めてみるとよいかもしれません。本来落ち着けるはずの家でも、ルールや決まり事が多いと、自分も子どもも疲れてしまいます。1日の中で30分でもいいので、自分だけの時間を作り、その時間はお互いに干渉せず、自由に過ごしてみてはいかがでしょうか。ON と OFF のメリハリをつけることが大切です。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信。産後うつや育児ノイローゼを経験し、発想の転換や思考の癖などを理解することで克服。実践しやすい「育児や人間関係の問題」に役立つ物事の捉えかたを一緒に考えていきましょう!

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