ウクライナ軍、水上を航行しているロシア軍の小型ボートにFPV神風ドローンで突っ込み攻撃:レア動画公開
「追いつくもんなら来てみな。はい、追いつきました」
2023年8月にウクライナ軍は水上を航行しているロシア軍のボートにFPV神風ドローンで突っ込んでいく動画を公開していた。ボートにはロシア兵も乗っており、神風ドローンに気が付いたのか蛇行して逃げようとしているが機動性の高い神風ドローンに攻撃されている様子も映っている。ウクライナ軍は「追いつくもんなら来てみな。はい、追いつきました(Catch me if you can.Yes, I can!)」とコメントをしている。
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。小型の民生品ドローンに爆弾を搭載して標的に突っ込んでいき爆発する、いわゆる神風ドローンをウクライナ軍もロシア軍も多く使用している。
標的に突っ込んでいき爆発するシーンをFPV(ファースト・パーソン・ビュー)で撮影することも多い。FPVはドローンに搭載されたカメラからの風景が操縦者に見える。
FPVで撮影された標的に突っ込んでいく攻撃シーンの動画は頻繁に公開されており、欧米やウクライナのメディアでも放送されている。だがその標的のほとんどはロシア軍の戦車や装甲戦闘車、塹壕などで水上を走っているボートを標的にして突っ込んでいく動画は珍しい。
ウクライナ軍では2022年2月24日にロシア軍に侵攻されてから殺害したロシア軍の兵士の数、破壊した戦車、戦闘機など兵器の数をほぼ毎日公表している。2023年8月16日までにウクライナ軍が破壊したロシア軍の「軍艦・ボート」は18台のみで他の軍事施設に比べるとかなり少ない。そのため、このような水上を航行するボートを破壊した動画もレアである。
▼水上を航行するロシア軍のボートに突っ込んでいくウクライナ軍のFPV神風ドローン
▼ウクライナ軍の公式SNSでのロシア軍の破壊状況。2023年8月16日時点で「軍艦・ボート」は18台のみで他の軍事施設に比べると少ない