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車がなくても簡単アクセス!「東京からの直行バスがある温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

一般的に、温泉は自然豊かな場所に湧いているもの。その分、車がないとアクセスしづらい温泉地も多い。

一方、「マイカーを所有していない」「運転免許を持っていない」といった理由で公共交通機関を利用せざるを得ない人もいる。特にマイカーの所有率が低い都心に住む人ほど、「車がないから……」と二の足を踏んでしまうケースも多いだろう。

そこで、おすすめしたいのが都心から直行バスが走っている温泉地である。ひとたびバスに乗ってしまえば、そのまま温泉地にアクセスできる。乗り換えなどの必要もない。負担の少ない移動手段といえるだろう。

今回は東京から直行バスが出ている温泉地を5カ所紹介したい。

四万温泉(群馬県)

上州を代表する出湯のひとつ四万温泉は、湯量豊富な温泉地。特に映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなったとされる老舗旅館「積善館」周辺は湯の街情緒にあふれる。温泉街に沿って流れる四万川の渓谷美も魅力で、渓流を望む露天風呂が名物の宿も多く、四季折々の風景を楽しめる。東京駅からは直通バス「四万温泉号」(外部リンク)が運行している。所要時間は4時間15分。

草津温泉(群馬県)

日本を代表する人気温泉地で、湧出量でも全国トップクラス。温泉地として「泉質主義宣言」をしているように、源泉の質には絶対的な自信をもっており、ほとんどの施設が源泉かけ流しである。東京駅と新宿駅から直通バス「上州ゆめぐり号」(外部リンク)が運行。1日8便出ているので便利。所要時間4~5時間。

伊香保温泉(群馬県)

365段の石段街に旅館や店舗が立ち並ぶ、歴史ある温泉地。昔ながらの射的場や昭和感の漂うスナックもあり、タイムスリップした気分にもなる。石段街の脇の路地などいろいろ寄り道をしながら温泉街を散策するのが楽しい。歴史ある源泉「黄金の湯」は、茶褐色の濁り湯が特徴の名湯だ。都心からの直行バスは上記の「四万温泉号」「上州ゆめぐり号」で伊香保温泉にて途中下車が可能。そのほか羽田空港からの直行便もある。渋川市のHPを参照(外部リンク)

万座温泉(群馬県)

標高1800mの高所に湯煙をあげる山の温泉地。周囲は火山帯ということもあり、荒涼とした地獄の風景は圧巻。温泉情緒を満喫できる。温泉宿のほとんどが源泉かけ流しで、乳白色が美しい湯は、硫黄成分の含有量が日本一。高地にあるため車があってもアクセスは大変だが、温泉旅館の「日進舘」(外部リンク)が新宿と旅館を結ぶ往復バス付の宿泊プランを用意している。絶景温泉「極楽湯」のほか、館内で湯めぐりを楽しむことができる。

いわき湯本温泉(福島県)

いわき湯本温泉は1300年以上の歴史を誇る温泉地で、湯量が豊富であることでも知られる。同地を代表するレジャー温泉施設「スパリゾートハワイアンズ」(外部リンク)は宿泊者専用の直行バスを毎日運行している。東京、新宿、横浜、さいたま新都心、大宮、西船橋、松戸の各駅から出ているので便利。温泉だけでなく、プールやフラダンスショーなどさまざまな楽しみ方があるので、家族連れにもおすすめ。

※2024年7月24日時点の情報です。お出かけの際はバス会社、宿泊施設の情報をご確認ください。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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