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松本人志に変化が!なぜ?

中西正男芸能記者

お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志がコメンテーターを務めるフジテレビ系「ワイドナショー」が、今月から始まった。

7日放送の特別版を経て、14日からレギュラー放送がスタート。「夜のワイドショーをやりたい」という松本のコンセプトをもとに同局と話し合いを重ね、3日の初回収録にこぎつけたが、直前まで扱うテーマはもとより、収録時間すら定まらないほど、最後の最後まで、松本は番組への強いこだわりを見せたという。

「これまで、ラジオ番組『松本人志の放送室』や雑誌コラム『松本人志のシネマ坊主』などでは時折、時事ネタに言及したものの、テレビで自分の意見を真正面から言うことは基本的にしてきませんでした。ただ、この番組をやるということは、むしろそこを前面に押し出すということ。この変化は初めてのことでした」(吉本興業関係者)。

タブーな問題も発言

番組内での松本の立ち位置は、あくまでもコメンテーター。週刊誌などのゴシップ好きとしても知られる東野幸治を司会に据え、自らはコメンテーターに徹している。

実際、21日放送分では、2011年に暴力団幹部との親密交際が取り沙汰され、芸能界を電撃引退した島田紳助さんの話題に言及。「司会者として、自分以外の出演者を活かすのが、とてもうまい」「僕は(芸能界に)戻ってきてもいいと思う」と熱い思いを吐露した。

また、14日放送分では、次男が逮捕されたみのもんたについても「芸能人の親の立場として意見が言えるなら、(報道番組にも)戻ってきてもいいと思う」「僕なら無理。後ろめたさに勝てないから」などと発言。これらの放送のたびに、発言内容がほどなくYahoo!ニュースにも取り上げられるなど、注目を集めている。

足を踏み入れた理由は…

松本にとって今まで踏み込まなかった領域に足を踏み入れた理由は、意外にも、ツイッターだという。TBS系で放送されていた「リンカーン」の企画で、5月からツイッターを開始。番組内の企画だったため、9月の番組終了とともに閉鎖することも当然考えられたが、多くのフォロワーから意見が寄せられるシステムに興味を持ち、今も歯に衣着せぬ投稿を続けている。

「芸術に対するバカの決まり文句。。。こんな物オレでも出来る。。。いや。二つ目は意味ないから。。。」(10月3日投稿)

「キングオブコント。。。続けていって欲しい大会。。。ダウンタウンが必要かはともかく。。。」(9月24日投稿)

「『自分の考えに、いろいろな意見が寄せられるのが面白い。案外、めったやたらに攻撃するような批判の声も少ないし』ということで、今も続けています。ツイッターで感じた『意見を発信する面白さ』が、今までなら、やらなかったであろう『ワイドナショー』の誕生にも影響していると思います」(前出・吉本興業関係者)。

9月8日、松本は50歳の誕生日を迎えた。50代に突入した松本に、はっきりとした変化が見え始めているのは間違いなさそうだ。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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