【ネジが長すぎて困っている方へ】ネジの長さを“エレガント”に詰めるちょっとしたコツ
バイクの部品交換やカスタム部品の取り付け時に、市販のネジの長さが合わずに困ったことはありませんか?少し長いくらいなら我慢できますが、長すぎると本当に困りますよね。ネジを買いなおすのも面倒だし、そんな時には「ネジの長さをエレガントに詰める方法」を試してみてください。
●ボルトやネジは「大は小を兼ね」ない!
「大は小を兼ねる」と言いますが、ネジの長さに関してはその限りではありません。
長すぎると見た目が悪いだけでなく、ナットの締め込みに支障が出たり、露出しているネジ山が傷ついて取り外しが困難になることもあります。今回のケースはエンジンのマウントボルトです。
これじゃチェーンに当たっちゃう↑
だけど、規格的に微妙なところらしくて、行きつけのお店にはコレしかなかったのです。
ちょうどいい長さのネジがないときは、長いネジを切断して調整するしかありません。
でもね・・・
●切りっぱなしのネジを使うのはちょっと待った!
切りっぱなしのネジはバリが出てしまい、ネジ山が潰れて取り付けが困難になるだけでなく、ナットも痛める原因になります。そこで、少しひと手間を加えてエレガントにネジの長さを調整する方法をご紹介します。
●エレガントなネジの長さ詰め作業(実践編)
・ナットを入れます
まず、切断するネジの奥まで先にナットを入れておくのがポイント。これで切断後にネジ山の修正が簡単になります。ちなみに、普通のナットでいいです。むしろそれがいい。
・切ります
ディスクグラインダーでも金属ノコギリでもOKですが、金ノコの方が綺麗に切れるのでオススメです。
・先端をテーパー状に削ります
切断面はバリが出るので、これを軽く面取りします。具体的にはC1くらい面取りできればOKです。これを怠るとナットを取り付けるときに斜めになってしまうので、面倒がらずに削りましょう。
・ねじ山の修正
ここで先に入れておいたナットを戻します。
切断面のところで往復させて引っかかりがなくなるまで動かせばOKです。これでネジ山が正常に戻ります。
●ダイスもいいけどナットにもメリットが
ねじ山の修正にはダイスを使うのが理想的ですが、ナットを使う方法にもメリットがあります。
ダイスは精度が高すぎてネジ山を削ってしまうことがありますが、ナットは適度なクリアランスがあるので潰れたネジ山を修正するだけで、ネジ山そのものを削ることはありません。
■まとめ
長すぎるボルトやネジを切るときは、先端のバリを削ることと、先にナットを入れておいて戻すことで簡単かつ確実にねじ山の修正ができます。潤滑剤も必要なく、軽い力で修正できるので怖がらずに挑戦してみてください。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!