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元「EXILE」のバックダンサーから俳優へ。小林優太、仕事への思い

中西正男芸能記者
仕事への思いを語る小林優太

 舞台「ハイキュー!!」など漫画を原作とした“2.5次元ミュージカル”を中心に活動する小林優太さん(23)。東京タワー内にある「ONE PIECE」のテーマパーク・東京ワンピースタワーで上演される「ONE PIECE LIVE ATTRACTION 『MARIONETTE』」にサンジ役で出演することが決まりました(パーク休園に伴いスタート日未定)。プロを目指していたバスケットボールをケガで断念し、ダンスの世界へ。「EXILE」のバックダンサーも務めましたが、次なるステージとして選んだのが芝居の道でした。

憧れの作品

 「ONE PIECE」は小さな頃から見てきた作品ですし、オーディションで合格した喜びはもちろんですけど、まずオーディションを受けられた時点ですごくうれしかったんです。それくらい、大好きな作品だったので。

 しかも、中でも一番好きなキャラクター・サンジで受かった。いくつも喜びが重なりました。

 今までおとなしい役ばかりをやってきたんですけど、今回は紳士的で女の子に優しく戦闘シーンも多い。純粋に役柄としても、自分の新しい一面とも会えるのではとすごく楽しみにしています。

断たれたバスケットボールの道

 もともと、お芝居の仕事に興味があったわけではなく、小学校からずっとバスケットボールをやってたんです。

 本当にプロを目指していたくらい本気でやってたんですけど、高校1年の時に大きなケガをしてしまいまして。プロはもう難しいと。そのタイミングで友達から「ダンススクールに一緒に行かないか」と誘われたんです。

 それまでダンスとは全く縁がなかったですし、なんとなく恥ずかしいという思いも強くて。ただ、その友達は、僕がケガでバスケをあきらめざるをえないということを受けて「少しでも気持ちが前向きになれば」という思いから言ってくれていた。それも分かっていたので、その思いを無駄にはできないということで行くことにしたんです。

 バスケができなくなった情熱をダンスにぶつけるというか、もう自分が生きていく道はダンスだと。そう思って毎日体育館の裏で練習しました。すると、段々技術がついてきて、新たな面白さも出てきて「EXILE」のダンススクールにも通うようになったんです。

 そこでありがたいことに上の方のクラスに選ばれ、18歳の時にバックダンサーに誘われたんです。

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ダンスから芝居へ

 ダンスに全く縁がなかったところから、さいたまスーパーアリーナで踊らせてもらうまでになった。それはすごくありがたいことだし、うれしいことなんですけど、バックダンサーとはまた違う形で人前に出る仕事をしてみたい。そこで沸き上がってきたのが役者への思いだったんです。

 まずは「劇団EXILE」に入りたいと思ったんですけど、オーディションが何年かに一回しかない。となると、なかなかタイミングも難しくて、今の事務所の門を叩いたんです。ちょうど20歳の時でした。

 まだまだこれからなんですけど、今後は舞台だけじゃなくてドラマとか映像の世界にもどんどん出て行けたらなと思っています。

 いつか、バスケを題材にしたお芝居ができたら、最高ですね。プロバスケ選手にはなれなかったけど、選手とは違う形で仕事にできる。そんな日が来るように、日々頑張っていきたいと思います。

(撮影・中西正男)

■小林優太(こばやし・ゆうた)

1996年4月8日生まれ。宮城県出身。身長180センチ。プロを目指して打ち込んできたバスケットボールをケガで断念し、16歳からダンスをスタート。「EXILE」のバックダンサーに選ばれ、ライブやミュージックビデオにも出演。2019年には舞台「ハイキュー!!」に潜尚保役で出演した。東京ワンピースタワーで上演される「ONE PIECE LIVE ATTRACTION 『MARIONETTE』」にサンジ役で出演が決定(パーク休園に伴いスタート日未定)。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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