八村塁にとって痛手? シーズン再開後の公式戦8試合は個人タイトルの選考対象外に
【シーズン再開後の公式戦は個人タイトルの選考外】
NBAのシーズン再開が7月30日に迫る中、AP通信が現地時間の7月17日、八村塁選手ファンにとって気になるニュースを配信している。
シーズン再開後の公式戦8試合が、MVPや新人王などの個人タイトルに関して選考対象外となり、各賞の投票は7月30日で締め切られることになったという。
この決定は、シーズン再開に当たりプレーオフ進出の可能性が残る22チーム(全30チーム中)しか参加できないこともあり、個人タイトルの不公平感を是正するための措置のようだ。
【八村選手にとって大きな痛手?】
これは八村選手にとって、かなり残念なニュースといっていい。
というのも、八村選手はシーズン開幕から新人選手の中での突出した活躍をみせ、一時は米メディアからも新人王の有力候補の1人に挙げられるほどだった。しかし味方選手との接触で鼠径部を負傷し長期離脱を余儀なくされ、シーズン中断時点で62試合中41試合の出場に留まり、同レースから一歩後退していた。
一方で、シーズン再開後はチームの得点リーダーのブラッドリー・ビール選手が負傷のため欠場が決定していた。チームとしても八村選手の更なる活躍に期待しており、残り8試合は新人賞レースを争う上で、最後のアピールの機会になるはずだったのだ。
その機会を奪われるかたちになってしまったのだから、八村選手ファンにとっても残念な決定といっていい。
【ドラフト1位のウィリアムソン選手もレース圏外?】
これは八村選手のみならず、昨年のドラフト1位指名で今シーズンの新人賞最有力候補だと言われてきた、ザイオン・ウィリアムソン選手も同様だ。
彼は負傷のためシーズン開幕から長期欠場を余儀なくされ、公式戦デビューを飾れたのは今年の1月22日のことだった。
それ以降は期待通りのプレーを披露し、シーズン中断時点で新人選手の中でダントツの1試合平均23.6得点(2位はジャ・モラント選手の17.6得点)を記録しているものの、出場試合はわずか19試合に留まっている。新人王を争う上で、大きな足枷になっているのは間違いない。
ただウィリアムソン選手は家庭の事情により、シーズン再開後の試合会場になっているウォルト・ディズニー・ワールドを離れチームから離脱しており、結果的に残り8試合の出場も微妙な状況になっている。
【八村選手の1stチーム入りの可能性は?】
現状を考えれば、八村選手の新人王受賞はほぼ不可能といっていい。ただNBAは新人王の他に、新人王投票で上位に入った選手をポジション別に表彰する「All-Rookie Team」を1stチームと2ndチームに分けて選出している。ここに選出される可能性は十分にある。
とりあえず今シーズンの八村選手の成績を見てほしい。括弧内の数字は、新人選手の中での順位を表している(資料元:Basketball Reference.com)
●試合数:41試合(31位タイ)
●平均出場時間:29.7分(7位タイ)
●平均得点:13.4得点(6位)
●平均リバウンド:6.8リバウンド(3位)
●平均アシスト:1.7アシスト(19位タイ)
如何だろう。試合数は少ないものの、1stチーム入りしてもおかしくない成績だと思うのは自分だけではないはずだ。
いずれせよ、シーズン再開後の八村選手には素晴らしい活躍を披露してもらい、最高のかたちでシーズンを締めくくって欲しいと願うばかりだ。