【神戸市】明治期、須磨海岸前に建築された住友家の西洋風別邸。当時の門柱や石垣などが遺されています。
須磨海浜公園がある場所にかつて住友家の西洋風別邸がありました。公園の敷地内には現在も別邸の石垣、あずまや(屋外休憩所)の基礎、門柱などが遺されています。
明治期以降、風光明媚で温暖な土地柄の須磨には、関西在住の財界人などが別荘を建てるようになりました。住友家の別荘は、大阪府立中之島図書館などを手掛けた野口孫市によって建築された立派な建物でした。黒田清輝やクロード・モネなどの名画もコレクションされていたそうです。
第二次世界大戦の勃発とともに別荘や邸宅の建築が中止されてしまいました。その後、神戸市に寄贈された住友別邸跡を元に1951年(昭和26年)に須磨海浜公園が開園しました。公園内には旧住友別邸の面影を残す石垣や門柱などが遺されています
こちらは国道2号線沿い西寄りにある出入り口の様子です。手前に海浜公園の石跡板、その奥に別邸正門と石垣が確認できます。
近寄ってみるとなるほどかなり年季が入った、しかし頑丈そうな風格のある石門です。
須磨海浜公園の西側、コミュニティ広場の近くには「須磨住友別邸跡の正門門柱(住友男爵家須磨別邸門柱)」の案内板が設置されています。
歴史的建造物「須磨住友別邸跡の正門門柱(住友男爵家須磨別邸門柱)」が遺されている須磨海浜公園へぜひお出かけください。
住友男爵家須磨別邸門柱
兵庫県神戸市須磨区須磨浦通1丁目1−1