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東海地方 今年の梅雨は雨の降り方・気温の変化が大きい

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
梅雨空の静岡市内(筆者撮影)

静岡県を含む東海地方は6月10日に梅雨入りしたとみられると発表があった後、すぐに大雨になりました。この土日も雨が強まる時間が出てきそうです。

今年は高気圧の勢力が入れ替わるため、梅雨の期間は雨の降り方や気温の変化が大きくなりそうです。

梅雨前線ができる場所

梅雨前線は、東日本では、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧がぶつかるところにできます。

オホーツク海高気圧が強いのか、太平洋高気圧が強いのかで雨の降り方も気温も決まってきます。

梅雨前線のできる場所(筆者作成)
梅雨前線のできる場所(筆者作成)

太平洋高気圧が強い場合

太平洋高気圧が強い場合は、南の暑い空気に覆われるため、気温が高くなります。前線が北上するため、ここに向かって非常に湿った空気が入り、雨が強まりやすいです。

太平洋高気圧が強い場合(筆者作成)
太平洋高気圧が強い場合(筆者作成)

オホーツク海高気圧が強い場合

オホーツク海高気圧が強い場合は、北の冷たい空気に覆われます。気温が上がりにくく、梅雨寒となります。梅雨前線は南に下がります。オホーツク海高気圧が湿った空気を送り込むため雨は降るものの、強まりにくく、しとしとと降る雨になります。

オホーツク海高気圧が強い場合(筆者作成)
オホーツク海高気圧が強い場合(筆者作成)

今年は高気圧の勢力が入れ替わる

今年は、高気圧の勢力が入れ替わりそうです。

6月13日~19日・・・太平洋高気圧が強い

6月20日~26日・・・オホーツク海高気圧が強い

6月27日~7月10日・・・太平洋高気圧が強い

6月11日に発表された1か月予報は、降水量はトータルすると平年並みでしょう。

ただ上で述べたように高気圧の勢力の入れ替わりがあるため、週によって雨の降り方が変わりそうです。

東海地方の1か月予報(気象庁HPより)
東海地方の1か月予報(気象庁HPより)

気温は、6月19日にかけては高いですが、その翌週はオホーツク海高気圧の影響で平年より低い可能性があります。

そのあとの2週間は平年並みの予想と、気温の変化が大きくなるため、体調管理にお気を付けください。

東海地方の1か月予報(気象庁HPより)
東海地方の1か月予報(気象庁HPより)
気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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