2015春からオリックスのキャンプ地、宮崎市「SOKKENスタジアム」。この名称の意外すぎる事実!
2015年からオリックスは宮崎春季キャンプ
25日、オリックスバファローズは来春のキャンプ地を、現在の沖縄県宮古島から宮崎県宮崎市の清武総合運動公園に移転することを発表した。同公園内のメインスタジアムは「SOKKENスタジアム」である。
ん? SOKKENスタジアム?? 先日、10月の秋季教育リーグ(みやざきフェニックスリーグ)の日程発表の際も「あれ?」と違和感を覚えた。昨年まではフツーに清武球場と呼んでいたはずだが、いつの間にか今流行りのネーミングライツが結ばれたのだろう、くらいの初めは軽い考えだった。
まさか、歴史上の学者だった
しかし、調べてみるとビックリ! 「SOKKEN」はまさか、人名だった。
その人は、安井息軒(やすい・そっけん)。宮崎・清武出身の、江戸時代の儒学者だという。ちなみに、儒学とは孔子を始祖とする思考・信仰の体系でその学問的側面のものを指す。江戸時代は幕府が儒教を幕府の学問として定めており、息軒の考えは江戸期における学問の集大成として高く評価された、などの功績をもつ歴史的人物だということが分かった。筆者は正直、歴史に関してはかなり疎いため、何もかもが初めて知ることばかりで「へぇ~」「ほぉ~」の連続だった。
そして、「SOKKENスタジアム」という名称が誕生したのは今年2月だったことも分かった。清武総合運動公園はプロ野球球団キャンプ誘致のために球場を含めた施設の整備を進めており、改装された球場の新たな名称を全国から公募し、決まったのだという。ちなみに、球場隣の屋内球技場は「日向夏ドーム」となっている。
人名がついた球場といえば
ところで、球場名に人名というのも珍しい。代表格では北海道旭川市の「旭川スタルヒン球場」だ。また、静岡の草薙球場には「澤村―ベーブ・ルースMemorial Stadium」の名称も付与されているが、イマイチ浸透度は低いように感じる。プロ野球開催球場ではないが、熊本県人吉市には「川上哲治記念球場」もある。
ただ、やはり元名選手の名前がついたものが主流だ。そんな中、珍しい球場を見つけた。広島県三次市甲奴町の「カーター記念球場」。アメリカ合衆国39代大統領のジミー・カーターにちなみ命名されている。