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【仙台市】漫画にもなった塩ラーメン。90歳代の夫婦が営むお店は、田舎の実家のよう「ま心 えんどう」

ドジボ仙台情報クリエイター(仙台市)

こんにちは、仙台情報クリエイターのドジボです。
今日ご紹介するのは仙台市若林区六丁の目にあるラーメン店「ま心 えんどう」。

実は今回、記事にしようかどうか迷ったんです。だってこちらのお店、ご夫婦2人だけでやっていて、なんとご主人が93歳で奥さんが92歳なんですもの。あんまり混んだら大変かなぁと思って。でも、ご主人の許可をもらったので紹介しちゃいます。

『民家食堂ラーメン処』と謳ってる通り、本当に民家なんです。民家を改造したとか、民家風とかじゃなくて、民家そのもの。では暖簾をくぐりましょう。

靴を脱いで入るとすぐ茶の間があります。暇な時間はここでご夫婦がテレビを見てるそうです。これ、田舎の実家の光景ですよね~。思わず「じぃちゃん、ただいま~」って言っちゃいそう。

その奥に座敷が続いていてテーブルが置いてあります。親戚が実家に集まってラーメンを食べてるような雰囲気。

4人掛けテーブルが3卓。じぃちゃん達の茶の間テーブルを使えばもう1卓。そして縁側には椅子のテーブルが1卓。
主なメニューはこちらです。

手打ち塩ラーメン(850円)
醤油と味噌もあります。
手打ちラージャン麺(950円)
手打ちつけ麺 並(750円)など。

その中から、クチコミ高評価で、漫画コミックにも載ったという特選手打ち塩ラーメン(980円)を注文しました。

それがこちら。

エビが大きい! わかめと私の好きな白髪ネギが乗ってるのもいい。
そして、テーブルの上にあったコミックをめくると載ってました。漫画と同じですね。いや、漫画がこちらと同じなんですね。

『ラーメン大好き小泉さん』(竹書房)って漫画。

それではスープから。メニューの説明には濃厚和風だしと書いてありました。

一口飲んでみると、いやいやこれはアッサリ系でしょ。確かに出汁の旨みがギュッと凝縮されていますが、すっきりとした味です。そして塩加減がなんとも優しい。初めて食べたのに「じぃちゃんのラーメンはいつも、うめ~な~」と呟きたくなるような懐かしさを感じます。

麺を食べましょう。

手打ちの細麺ちぢれ。茹で加減は柔らかめ。いいんです、じぃちゃんの麺は柔らか目であってほしいんです。決して伸びてるわけではなく、優しいスープによく絡みます。

そして大きな天然エビ。自分で殻をむいて食べます。

むくと手が濡れますが、ちゃんと手ふきんが置いてあるので大丈夫。

チャーシューもいいですね~。

これぞ昔ながらのチャーシューって感じで、脂身少なく柔らかく、濃いめの味です。美味しい。

ご夫婦はお元気で気さく。ラーメンを運んで来る奥さんはちょいちょい話しかけてくれます。
「ラーメン美味しいかい?」
「はい、とっても美味しいです♪」
「そうかい、それは良かった。アタシはラーメン嫌いだから食べないんだ」
「おいっ!」(笑)

また、ギョーザも頼んだんですが。奥さんが来て言うのです。
「ギョーザ焦げてしまって、今、焼き直してるからちょっと待っててね」と。

いいんです、実家なんですもの。
「いつまでも待ちますよ~」と、笑って答えました。

ラーメンの優しい味と、ご夫婦の優しい「ま心」をたっぷり堪能して満足しました。ごちそうさま。
みなさんも、美味しいラーメンを食べに実家に帰ってみてはいかがですか。

六丁の目の産業道路を4号線バイパス方向へ走り、地下鉄六丁の目駅付近、左手にブックオフが見えたらその手前の細道を左折します。ラーメンのノボリ旗が目印。曲がったらそのまま進み、こんなとこにお店があるのかなと不安になってもさらに進むと突き当たりに『ま心 えんどう』があります。

駐車場は店の前に1台か、縦にやっと2台停められるくらい。後ろの車が出るときは、前の車は移動してね。お互い様で。

【ま心 えんどう】
昼 11:00~14:30
夜 17:00~20:00
土日祝 11:00~20:00
月曜定休日(祝日のときは営業)
電話 022-288-5591
仙台市若林区六丁の目南町2-24

仙台情報クリエイター(仙台市)

仙台を拠点として動き回っています。冬は近県でスキー、夏はマラソンとゴルフ、時々カヤック。そして旨くて安い店でガッツリ食べる。仙台のマニアックな情報をお伝えします。

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