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【動画で見る】コンセプトカーを間近で見る「スバル・デザイン・ミュージアム」

河口まなぶ自動車ジャーナリスト
筆者撮影

 スバル本社がある恵比寿のショールームで開催されている「SUBARU DESIGN MUSEUM」は3月30日から開催され、明日4月7日に最終日を迎える。会場には、中央のテーブルにデザインの現場の過去と現在の様子が再現される他、かつて自動車デザインに使われた道具や、デザイン検討を行うためのクレイモデル、またインテリアパーツの部品や設計図なども展示されるなどして、デザインの現場を垣間見ることができる。

 そして普段は市販車が展示されているショールームには、モーターショーに出展されたコンセプトカー4台が平置きで展示されている。これら4台のコンセプトカーのうち、2014年のジュネーブショーに出展された「VIZIV 2 CONCEPT」は、スバルが現在世に送り出しているインプレッサとXVという2台の新世代モデルにつながる要素が含まれたモデル。さらに先日のニューヨークショーで発表された新型フォレスターに採用された要素が満載となる2015年の東京モーターショー出展車両「VIZIV FUTURE CONCEPT」が並んで展示されている。

 また会場に入って手前に展示される2台は、これから世に送り出されるスバルの新世代モデルにつながる要素を持ったコンセプト。そのうちの「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」は、2017年の東京モーターショーに展示されたモデルで、セダンながらもハイパフォーマンスカーを表現した1台で、次期WRXやWRX S4につながると囁かれる1台だ。また先日のジュネーブモーターショーに展示されたばかりの「VIZIV TOURER CONCEPT」は、スポーツツアラーのコンセプトモデルで、時期レヴォーグではないかと噂されている。

 こうしたコンセプトカーが、会場に平置きされ、間近で見られるのは滅多にないこと。それを実現した理由は、いまとこれからのスバル・デザインを強くアピールしたい意思の表れだろう。また会場には、紹介したコンセプトモデルの他にも、これまでのデザインスケッチや過去のクレイモデルなども展示されており、スバル・デザインを深く知る有意義な展示となっている。

 今回、筆者はこのイベントに取材を要請し、株式会社SUBARU商品企画本部デザイン部長の石井守氏に、このデザイン・ミュージアムを詳細に解説していただいた。そしてその際の様子を動画に収めて、筆者のYouTubeチャンネルである「LOVECARS!TV!」にて公開した。スバル・デザイン・ミュージアムは明日7日までで終了するが、時間のない方や遠くに住む方にも、この動画を見ていただければイベント会場を存分に体感できる内容となっているので、是非ご覧になっていただきたい。

 動画の最後で石井守デザイン部長も語っているが、今後のスバル・デザインは今回展示しているVIZIVコンセプトを元にどんどん進化しているという。それと現場やこの動画で体感してもらいたい、とのことだった。

 今回のこうしたデザイン展は、実にユニークな取り組み。自社のショールームを使った今後の様々な展開にも期待が持てる。 

自動車ジャーナリスト

1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。YouTubeで独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数50万人)を持つ。

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