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「野菜はなんでもかんでも野菜室に入れないで!」八百屋からの警告!そのワケとは

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

気温が高くなってきて、青果コーナーも春野菜中心の売り場から夏野菜を目立たせる売り場に変わっていっています。

そんなこれから旬を迎えて美味しくなってくる夏野菜。ピーマン、ナス、トマト、きゅうりなどありますが、皆さんはどの夏野菜がお好きですか?

そんな夏野菜がおいしくなってくるこの季節ですが、気温が高くなることによって野菜が傷みやすくなってきます。なので、夏こそ保存方法を工夫しないとみるみるうちに傷んでしまって捨ててしまうということも...。

野菜にはそれぞれ最適な保存温度があり、正しい場所で保存することで、より長持ちさせることができるんです。

そこで今回は「保存場所を間違えやすい野菜の正しい保存場所」について紹介していきます。

野菜室で保存しないで

以下の野菜は絶対に野菜室で保存してはいけません。

・もやし

・カット野菜

・カットフルーツ

・包丁で切った野菜

これらは野菜室ではなく、必ず冷蔵室で保存してください。その理由は食中毒の危険があるからです。

最近は様々な機能を持った冷蔵庫が開発されているので、ひとまとめにできないかもしれませんが、基本的に野菜室の方が冷蔵室よりも温度帯が高いんです。

包丁でカットされた野菜や果物だったり、もやしは温度が高いと菌が繁殖するので、野菜室よりも冷蔵室で保存したほうが安全に食べることができます。

ここで勘違いしてほしくないのは、冷蔵室で保存したからといって消費期限を守らないといけないですし、なるべく早く食べるという前提は崩さないでくださいね。

冷蔵室の方が長持ちする野菜

野菜だからといって、全て野菜室で保存すると長持ちするというわけではありません。各野菜の保存場所については上の画像を参照ください。これは私が出版した「漫画でわかるやさいのトリセツ」という本の付録です。

このように野菜室ではなく冷蔵室で保存した方が長持ちする野菜はたくさんあります。理由は上でも書いた通り、冷蔵室と野菜室では温度帯が違うからです。

と言っても、「どの野菜をどこに保存するべきか覚えられない」という方が多いと思います。わかりやすく説明すると、夏野菜は野菜室が保存場所として最適なものが多く、冬野菜は冷蔵室に適したものが多い傾向にあります。またこの表では常温保存がベストなものもあると書いています。ただ、小さく注意書きとして「高温多湿な夏は、野菜が傷みがちなので(これらの野菜は)野菜室で保存する」と書いています。

なので、これからの季節は野菜室と冷蔵室を使い分けて保存するようにしていただけたらと思います。

特にほうれん草や小松菜のような葉物野菜やブロッコリーは野菜室ではなく冷蔵室やチルド室の方が明らかに長持ちします。

この記事を参考にして、野菜が傷みやすいこれからの季節、野菜の保存場所を変えて野菜を捨てる機会が減らしていっていただけると嬉しいです。

野菜の保存場所まとめ

今回は「保存場所を間違えやすい野菜の正しい保存場所」について紹介しました。

他にも「夏でもバナナをおいしい状態で1ヶ月長持ちさせる裏技」や「絶品!ナスの生姜焼き丼のレシピ」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

このナスの生姜焼き丼はナスがとろっとろでめちゃくちゃおいしいレシピなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ではまた次の記事で!最後まで読んでいただきありがとうございました。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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