【圧倒的ノスタルジー】#17 スバル360 「てんとう虫」走る歴史文化遺産 みんな知ってる愛されカー
小さいクルマならではの一体感
今回取材させていただいたのは黄色くて可愛らしい、1968年式のスバル360。
日本における「マイカー」という言葉の発祥でもあるこのクルマに乗るのは、33歳エンジニアのヤスさんです。
愛車遍歴を伺うと、マツダのNB型ロードスターに始まりアバルト595やローバーミニを乗り継ぎ、このスバル360に行き着いたとのこと。
さらに最近オランダのダフ44というクルマを購入し、エンジン載せ替え中です。
小さいクルマゆえの一体感がお好みで、小さくてキビキビ走るクルマが理想だといいます。
ナンバーも当時物 助手席との近さが印象的
群馬県在住の彼はクラシックカーのクラブに入っており、近所でこのクルマを40年
所有した方から譲り受けたとのこと。
同じ市内での引き継ぎだったことから、昔ながらのナンバープレートもそのまま残されています。
乗り込んでみると超コンパクトなボディゆえ助手席との距離の近さが印象的でした。
当時はファミリーカーとして発売されましたが、現代においては家族そろって出かけるには信じられない小ささです。
25PSのエンジン 排ガス臭まで愛おしい
356ccのエンジンは25PSを発生、非力なエンジンをいかにうまく使って走るかが楽しいとのこと。
元気よく回るエンジンのおかげで25PSという数字のイメージ以上の走りを見せてくれます。
50年以上前の旧車とは言え燃費も10km/L以上は走ってくれ、高速巡航も80km/h程度であれば十分に可能です。
スバル360(画像:Boys and Wheels TV)スバル360(画像:Boys and Wheels TV)ただし、空冷リアエンジンゆえ夏場はオーバーヒート対策のためこまめな休憩が必須とのこと。
不便さもありますが、そんなところもキャラクターとして愛している様子が伺えます。
2ストエンジンならではの排ガス臭まで愛おしい、いつまでも大切に維持していただきたい車でした。