前回のお話

商品のサイズを入れ間違えてクレームに！お客様のご自宅までお詫びに行く話⑥【アパレる】

いざ、お客様のご自宅へ────

「商品を入れ間違えたことに対して怒っているわけじゃない」

そう静かに行き場のない気持ちを春子たちに伝えたお客様。
「ふたりにとって特別だった記念日に、彼女に気を使わせてしまったことが残念でならないんだ」と吐露します。

しかし一方で、「あなたにかけてもらった言葉で、あたたかい気持ちになったこともたしかです」と春子に伝えました。

今回の一件を通じ、自分にとってはたくさんある接客のうちの一つでも、お客様にとってはその一つ一つが特別で、かけがえのないお買い物の時間であるのだということを身をもって学んだ春子。
帰り道、店長から「謝り方を一つ覚えたね」とそっとやさしく声をかけられたことで、最後までこぼすことのなかった涙が思わず溢れてしまうのでした。


次回は12月13日（金）にお届けします。お楽しみに！

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