【京都市】下京区 音と光の革命家「ブライアン・イーノ」によるアンビエントの世界
ヴィジュアル・アートに革命をもたらした『ブライアン・イーノ』による音と光の展覧会 『BRIAN ENO AMBIENT KYOTO』が2022年6月3日〜8月21日まで行われています。
場所は、京都中央信用金庫旧厚生センター。以前からビルの内装が気になっていたので中に入れるのが嬉しいです!
東本願寺のすぐ近くで、京都駅からも歩いて5分ほどのところにその建物があります。
また、アンビエント・ミュージックの創始者でありヴィジュアル・アートの革命者である英国出身のブライアン・イーノを身近に感じられるのが嬉しいです。
U2をはじめ数々の名盤を世に送り出した音楽プロデューサーなど多様な顔を持つブライアン・イーノですが、アンビエントなヴィジュアル・アーティストとして、音と光のコラボである空間芸術「ジェネレーティヴ・アート」を確立した革命家の顔もあります。
神職の礼服などにも使われる「大麻布」でできた暖簾を通り、神聖な空間を囲う結界を越え、チケット売り場でチケットを受け取ったら、まず階段を上がり三階へと移動します。
三階へ到着したら、まずは盆栽達が出迎えてくれました。毎月違う盆栽が、アーティストによって飾られているそうです。
盆栽研究家でイーノ展ディレクションを務めた一人である川﨑仁美さんです。
「The Ship」と書かれた奥へと進むとカーテンをくぐり暗闇のなかに入ります。オーディオセットがそこには数台置かれており、ベンチの上で寝ころぶ人や暗闇の中で写真を撮る人、座り込んで何かに没頭している人など様々。
タイタニック号の沈没や第一次世界大戦など「傲慢さとパラノイアの間を揺れ動き続ける人間」をコンセプトの始点に置き、音楽、インスタレーション、作曲というイーノの取り組みが集約した作品と書かれてます!なるほど、インストゥルメンタルな楽曲から声が入っているものが流れ出すと一気に雰囲気が変わりました。
3階ではまた、世界初公開の作品《Face to Face》を見ることもできました。実在する21人の写真群が、毎30秒ごと3つの画像が別の顔へとピクセル単位で変化していきます。アメリカの人権団体の博物館でのインスタレーションを思い出してしまいました。「絶えず変化する」というコンセプトがあるそうです。
2階へと階段を降りると、そこにはチラシなども置かれてました。
たまたま友達でタブラ奏者ユザーンの京都メトロでのライブのチラシを見つけ、とっても嬉しい気持ちに!w
《Light Boxes》は、LED技術を駆使した光の作品が並んでます。色の変化を楽しみとともに、その建物が持っている雰囲気なども楽しめました。
強いて言えば、静かな暗闇の空間で空調機の音が、雰囲気をまた別の意味で作りあげてました。
一階へと戻ると、77Million Paintingsの部屋へと移動します。
靴を脱いで暗闇の中に入ると、ソファが見えます。そこに座ると、まるで教会の中で懺悔しているような感覚に陥りました。
京都という場所に根付いた現地からの素材を展示に使用するとして、京都ならではの北山杉を使うことをイーノに伝えたところ、イーノがその案を気に入り設置に至ったという話を聞きました。
ソファに座りながら音楽に浸っていると、なんだか気持ちよくなってきました。
不思議な空間世界に身を置くことで、精神的にも肉体も異空間にいることを実感!
ブライアン・イーノの代表作に加え、世界初公開の作品も見れるこの展示では、Sonosスピーカ ーを通じて会場内の廊下や階段、化粧室などで流れるオーディオ作品が体験できます。《Light Boxes》と《Face to Face》の2作品と、入口から化粧室に至るまで日本初公開となるオーディオ作品《The Lighthouse》によってシームレスにつながっています。こういう細かい演出が嬉しいですね!
展覧会のオフィシャル・グッズは、図録、Tシャツ、トートバッグなどありますが、京都ならではの、ブライアン・イーノをイメージした和菓子が購入できるのも嬉しいです!老舗菓子『鍵善良房』による特製和菓子が京都限定ですよ!お店の方によると程よい甘さの落雁だそう。ぜひ、この機会にお土産におひとつ〜との事!
まさに、この『一期一会』を楽しめるのがブライアン・イーノが目指す世界ですね!
BRIAN ENO AMBIENT KYOTO (ブライアン・イーノ ・アンビエント・キョウト)
会期:2022年6月3日~8月21日
会場:京都中央信用金庫 旧厚生センター
住所:京都市下京区中居町七条通烏丸西入113
開館時間:11:00~21:00 ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 2000円 / 大学生・専門学校生 1500円 / 中高生 1000円 / 小学生以下無料
※土日祝は各200円増