『AirPods』『ノイキャン』を使わなかった理由が一つづつ消えていった…『AirPods Pro』
KNNポール神田です。
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2019年10月30日(水)Apple AirPods Proが発売となった。つけたり外したりで、なくしやすく使わくなっていたAirPods、ノイズキャンセルも息苦しくなるので完全にスルーしていた…。しかし、レビューやtwitterの評判を読めば読むほど、これはボクの買わない理由を消し去っていくものだった…。
2019年10月31日(木)さっそく、これから注文すれば…どうなるのか?を調べてみた…。すでに、11月中旬から下旬となっていた…。これは、もう苦痛の2週間でしかない…。
■メルカリで入荷時間をカネで買う…
日本にいる時は新宿区が拠点なので、いつも穴場としてのヤマダ電機のLABIに行っても入荷待ちで一台も入荷していない。新宿ビックロ内のAppleでも売り切れ、4Fオーディオフロアでは販売中とあるが、30日の13時ですでに売り切れ…。AppleStore新宿も当然なし…。…ということで、メルカリで本日発送表示で未開封新品で『3万4990円』のiPods Proを購入。
iPods Proの定価は、2万7,800円(税抜)なので、10%の消費税で『 3万500円(税込み)』だ。その差額は、4,490円と5,000円近くのプレミアを払ってメルカリで購入した。しかし、出品者はメルカリに10%の手数料、3,490円を払い、送料660円程度払うと、4,150円。3万4990円で販売しても、340円しか儲からない。ここは出品者にリスペクトして、半月前に購入できた手数料として考える。2週間4,490円として、1日320円の早期入手の手数料として心の中で減価償却する。
■AirPodsやノイキャンを使わなかった理由がひとつづつ消えていった…
めだたく2019年11月2日(土)朝一番で、ピンポーンとチャイムが鳴った。到着だ!。オトナになっても心躍る瞬間だ。
なんと、Appleからの梱包のままの転売だった。まるで新製品を開ける感覚だ。自分も、転売するつもりでカッターで手術のように丁寧に開封する(笑)。もちろん、コード類は開封しない。
さっそく、取り出して装着してみる。ちょっとサイズがデカい気がするが…。説明書を読みもせずに触っているうちに、ノイズキャンセルがはじまった。おー、この感覚は新しい。テレビやスポティファイをガンガン鳴らしていると、静寂に落ちる。完全になくなるわけではないが、閉塞感のない評判どおりのノイズキャンセルにと仕上がっている。
■生活音のホワイトノイズが消えた…
あのノイズキャンセル特有の『んも〜』な違和感もかなり少ない。しかし多少は残る気がする…。とはいえ、とても自然なノイズキャンセルだ。筆者は、ノイズキャンセルで鼻と喉が詰まる感じがする。そうあの飛行機に乗った時の違和感だ。しかし、このAirPods Proは、飛行機に乗った感はほとんどない。しかも、カナル型のあの空気が詰まる感覚が非常に少ない…。これはノイズキャンセルが苦手だった人には最適な選択かもしれない。
最初長押し方法がわからなかったが、指先で耳元を持つと軽いクリック音がするので、それを長押しすればよい。すると音楽を流さなくても、生活音が、『ピポン!』の音のあとに、『スーッ』と薄れていくのだ…。空調の音や冷蔵庫のホワイトノイズなんて、普段はまったく気にならなかったけど、それがなくなると快適。静寂な時間がやってきた。自分の打つキーボードのカタカタ音さえ気にならなくなっている。
これは、いままでにないノイズキャンセル効果だ。音楽を聞かなくてもこの機能だけで、日常の騒音から隔離された『ここではないどこか』へ行けた世界感だ。このノイズキャンセルの機能も調整できると良いだろうし、ノイズキャンセル側のマイクボリュームが調整できると、『補聴器』としても外の音量をボリュームアップできるのかもしれない。
■ボリュームを上げなくても、音楽が楽しめる
これは『ノイズキャンセル』イヤフォンの特徴であるが、うるさい場所でも、音楽のボリュームをあげなくても良いのは嬉しい。ノイズキャンセルの苦手な人でも、あの『空気つまり感』がかなり少ないから、むしろ、普段のボリュームの2段階、低いところでもよいくらいだ。静かに長い時間、音楽を楽しめる事ができるようになった。
■耳からはずす必要がなくなった
最大の『AirPods Pro』のアドバンテージは、外の音をマイクで拾ってくれていることだと思う。外の音を聞くために、毎回、耳からはずす必要がなくなったことだ。公共マナーとしては多少問題だが、会話ができるのだから問題ないはずだ。
以前の『AirPods』では、コンビニやスーパーの買い物で、はずす瞬間に落とす確率がかなり高かった…。音楽を止めただけでは、外の音が聴き取りにくかったからだ。しかし、『AirPods Pro』では長押しで、外の音を遮断したり聞けるようにできるので、0.5秒あればその調整ができる。生活の中で、イヤフォンを外す必要がなくなると落とす心配がない。しかも以前の『AirPods』よりも、耳への密着度は高くなっているのにも関わらず、装着感が自然だ。
■イヤーチップのサイズを変えられる『S』でちょうどだった
最初に装着されているインナーのサイズを『S』に変えてかなり快適となった。着けている感覚がかなり感じなくなった。耳の痛さもなくなる気がする。もう少し小さな『SS』もあれば試してみたいくらいだ。また、インナーの取替は、取れにく、逆にくっつけやすい。このあたりの細部に宿るAppleのデザイン志向は見事だ。
■『AirPods』と『AirPods Pro』の明確な違いは見た目
『AirPods Pro』は白い部分に黒い部分があるので、『AirPods』との差が明確だ。『黒いAirPodsの人たち』は、ヒトと会話をする時でさえも、イヤフォンをはずさないと言われ、マナーが指摘されるのも時間の問題だろう。
しばらくは、街ですれ違う『白いAirPodsの人たち』を優越感ですごせることかと思う。
■AirPods Proは『補聴器』となるのか?
iPhoneと接続することによって、『設定』>『Bluetooth』>『AirPods Pro』>『i』>『ノイズコントロール』の調整ができる。
ボクは、左耳の長押しで、『Siri』の起動 『マイク(電話の時は左だけ)』 、右耳で『ノイズコントロール』を設定した。
また、『イヤーチップ装着状態テスト』では独自の調整をおこなってくれる。
装着方法が甘いと指摘された。
いやはや、すごいセンサーを搭載しているものだ。右耳のイヤーチップの上下を変えてテストしてみた。今度は合格だった。
『ノイズコントロール』だけでなく人間の音声の周波数だけをマイクがピックアップしてくれれば、『補聴器』市場を脅かすことになりそうだ。補聴器として、『i補聴器(i hearing aid)』機能を備えた『AirPods シニア』を販売するのもありだ。