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爛柯杯でベスト8入り 世界戦で活躍する井山裕太王座の苦悩

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
インタビューにこたえる井山裕太王座=2024年5月、日本棋院関西総本部、筆者撮影

4月後半は世界戦が目白押しで、日本勢も勝ち星を挙げ頑張りを見せていました。とくに、「第2回衢州爛柯杯ワールド囲碁オープン」で、井山裕太九段がベスト8進出を決めたのが注目されました。調子が上がっている井山九段に話を聞いてみると、驚くべき話が裏にあったのです。

4月後半の世界戦では日本の棋士の活躍が目立ちました。

4年に1回開催される応氏杯世界選手権では、上野愛咲美五段が世界の3本指に入るトップ棋士・朴廷桓九段(韓国)に惜敗したすぐあと、爛柯杯2回戦でLG杯優勝経験もある世界ランクトップ10の謝爾豪九段(中国)に、大石を召し捕って中押し勝ちを収めるなど大暴れして世界を驚かせました

応氏杯では一力遼九段が3回戦に駒を進めました。

井山裕太九段は、応氏杯では2回戦で敗れたものの、その数日後に打たれた爛柯杯で爆発します。

1回戦はアジア大会金メダルの許皓鋐九段(台湾)、2回戦は楊冬四段(中国)、3回戦は范廷鈺九段(中国)に、どれもいい内容で勝利し、ベスト8に進みました。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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