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2010年代の福岡ソフトバンクは、勝率、日本一、リーグ優勝に、日本シリーズ進出とCS進出も1位

宇根夏樹ベースボール・ライター
福岡ソフトバンクホークス November 26, 2011(写真:ロイター/アフロ)

 2010年代のディケイドは、福岡ソフトバンクホークスの日本シリーズ3連覇で幕を閉じた。ディケイド全体を通しても、福岡ソフトバンクの強さは際立った。2010~19年の10年間で6度の日本シリーズ優勝だけでなく、レギュラーシーズンの勝率.583、リーグ優勝5度、CS進出9度、日本シリーズ進出6度は、すべて1位だ。

筆者作成
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 読売ジャイアンツも、シーズン5位と6位がない点は福岡ソフトバンクと共通し、CS進出9度も並ぶ。勝率.551、リーグ優勝4度、日本シリーズ進出3度、日本シリーズ優勝1度は、いずれも2位だ。けれども、福岡ソフトバンクとの差は歴然としている。レギュラーシーズンの白星は、シーズン平均で4.3勝少なく、日本シリーズ進出は半数に過ぎない。日本シリーズ優勝については、言うまでもない。

 この他、埼玉西武ライオンズは、レギュラーシーズンとポストシーズンの落差が大きい。勝率.527とCS進出7度はどちらも3位ながら、一度も日本シリーズにたどり着けなかった。CSファイナルステージで3度とも敗退したのはもちろん、5度のCSファーストステージも、勝ち上がったのは1度だけだ。

 また、阪神タイガースのCS進出6度は4位タイだが、リーグ優勝はない。北海道日本ハムファイターズと東京ヤクルトスワローズの2球団は、レギュラーシーズン1位から6位まで、すべての順位に位置した。北海道日本ハムは、これをバランスがいいと呼ぶべきかどうかはさておき、どの順位も1度か2度ずつだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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