イタリア コロナのワクチン接種の義務化に「ホロコースト時代の強制収容所の囚人服」着て反対デモで炎上
イタリアのノヴァーラという都市で新型コロナウィルス感染対策のワクチン接種の義務化とワクチン接種をしたことを証明する「グリーンパス」と呼ばれるワクチンパスポートの取得を従業員らに義務化したり、レストランや劇場に入る際にワクチンパスポートの提示を必須化することに反対する人たちがデモ集会を行っていた。このようなデモは欧米ではよく見かける。そして、そのデモで、ワクチン接種の義務化に反対する人たちがナチスドイツの支配下のユダヤ人らが収容されて殺害された強制収容所の囚人服を模した服を着てデモに参加していたことからネットでも炎上している。ワクチン接種の義務化に抗議する人々は囚人服を模した服とユダヤ人が入れ墨された囚人番号もつけていた。
欧米ではワクチン接種を希望している人も多いが、政府からワクチン接種を強制されること、企業による従業員へのワクチン接種の義務化やレストランなどに入る際にワクチンパスポートの提示の義務化に反対している人も多い。欧米では「ロックダウンで外出が制限されたり、マスクの着用を義務付けられたり、ワクチン接種を強要させるといった、不自由な生活=ホロコースト時代のユダヤ人がゲットーに閉じ込められて迫害された不自由な生活」、「政府による強制的なロックダウンやマスク着用、ワクチン接種=ナチスドイツの全体主義」というイメージを持つ人が多い。
ナチスの政策に例えられやすいワクチン接種の義務化
またこのようなワクチン接種の義務化に反対するデモでは、ナチスドイツ時代にユダヤ人に強制的に着用させた黄色い星を着用してデモに参加する人も多く、そちらでも炎上している。ナチスドイツがユダヤ人を差別・迫害していたように、ワクチン接種を受けていない人に対して「ワクチンを接種していない」ことが外見からもわかるようにバッチをつけさせられることを懸念して、このようなデモや抗議運動が多く行われている。
そして欧米では新型コロナウィルスのパンデミックの不自由な状況やマスク着用の義務化、ワクチン接種の強制をホロコーストに例えるたび、当時のユダヤ人の悲惨な境遇や生活とは異なると、「ホロコーストに例えることは犠牲になったユダヤ人に失礼だ」「迫害されていたユダヤ人とは状況が違う」などと言われていつもネットで炎上している。今回もニュースにもなっており炎上している。
ワクチン接種やコロナ対策の政策をホロコーストと比較すると、必ずネットで炎上するし、ユダヤ団体が反対するコメントをして、テレビやニュースなどで報じられる。そのため、ワクチン接種に反対する人たちは、炎上して目立つことを目的に、わざわざ強制収容所の囚人服や黄色い星を着用して、デモの写真をSNSに掲載したり、メディアに出たりすることによって、自分たちの主張をアピールしている人も多い。
▼イタリアでのワクチン接種の義務化に反対するデモの様子
▼アウシュビッツ絶滅収容所での囚人服