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なぜHSPがパワハラの被害になりやすい!?対処法についても解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「上司が高圧的で怖い」「気を遣い過ぎて意見を言えない」と職場で働きにくさを感じているHSPの人は、多いのではないでしょうか。


上司や同僚からのちょっとした一言に傷ついたり、笑って誤魔化してしまったり、毎日辛い思いをしていませんか?


反論が苦手なため、相手の態度がエスカレートしていき、いつの間にかパワハラ被害を受けていたというケースがあります。



今回の記事では、HSPの人に向けて、パワハラ被害を防ぐ方法を紹介します。


パワハラとは?

パワハラとは、職場で働く仲間に対して身体的・精神的苦痛を与えて職場環境を悪化させる行為のことです。

パワハラは上司から部下におこなわれる場合が多く、立場を利用して心や身体を傷付けます。



例えば、精神的に追い詰めるような乱暴な言葉遣いをしてきたり、過大な量の仕事を押し付けてきたり、反対に仕事を与えなかったりがパワハラに該当します。

パワハラを受ける側は、毎日とても苦しい思いをしています。

目に見えない傷は心と身体を蝕んで、メンタルの病気になってしまったり、退職を余儀なくされてしまったりする原因になります。



なぜHSPはパワハラのターゲットになりやすいのか? 

HSPの特徴に、パワハラを受けやすい要素があります。

・自分のことより他人に気を遣う
・自信がなく自己肯定感が低い
・人付き合いが苦手

HSPの人は、他人に気を遣い過ぎる傾向があり、良い人間関係を保とうとするために自分の意見を言わずに我慢をしてしまいます。

そのためパワハラする側は、言動に歯止めがつかなくなってしまうため、どんどんエスカレートしてしまうのです。



自信がなく自己肯定感が低いことも、パワハラをする側にとっては狙いやすいといえます。

自分に自信のない人は、反論してこないだろうと強気な態度に出るからです。
また、HSPの人は他人との関わりに強いストレスを感じてしまう場合があり孤立してしまう事があります。

会社の集まりや飲み会にあまり参加しない、ほとんど会話をしないなどコミュニケーションを取らないことでパワハラのターゲットになりやすいです。


HSPのパワハラ対処法

HSPは、他の人よりも多くの刺激を受けてストレスが溜まりやすいため、パワハラでさらに苦痛を味わうのは避けたいことだと思います。

ここからは具体的な対策方法をお伝えしていきます。


NOをはっきり伝える

パワハラの対処法でとても大切なことは、嫌だという気持ちをはっきり伝えることです。

上司から理不尽な指示を受けても、何も言わずに従っていませんか?

HSPは、相手の顔色を敏感に察知するので波風を立てたくないと我慢しがちです。

ただ嫌なことに対して何も言わずに仕事をしていると、どんどん仕事を押し付けられるようになります。



他人の言動や態度が気になってしまうことは理解できます。

しかし嫌なことをあやふやにしてはいけません。

無理強いされていると思う時は、必ず自分の意見をはっきり伝え、自分の身は自分で守るということを意識するようにしましょう。

自信を持つ

自信がない人は、何をしても大丈夫と思われパワハラのターゲットになりがちです。

勘違いされないためにも、自信を持って振る舞うようにしましょう。

企業に採用されている時点で、必要な人材であることは間違いありません。

その点を理解し、自信を持って仕事をおこなってください。



ただどうしても自信が持てない人は、どんなことでも良いので目標を立てて達成するように行動してみてください。

小さなことでも成功体験を積むことで、自信につながっていきます。



人間関係を良好にしておく

職場でのコミュニケーションを増やし、人間関係を良好にしておくことが大切です。

パワハラのターゲットになりやすい人は、コミュニケーションを取らない孤独なタイプの傾向が高いといえます。
まずは、信頼できる仲間を見つけましょう。

自分の中に抱えている問題は、話すことで解決するかもしれません。

また人間関係を良好にしておくことで、何かあった時に助け舟を出してくれる可能性もあります。



ただHSPの多くの人は、他人とのコミュニケーションで疲れてしまうと思います。

頑張り過ぎず少しずつ相手に歩み寄り、良い関係性を構築していきましょう。


先読みして行動する

HSPは、他人の感情に敏感であり、物事の細部を掘り下げる能力に長けています。

強みを生かして、相手の行動を先読みしていきましょう。



まずはパワハラをする側の行動パターンを観察してください。

どの状況で感情の起伏が起きるのか規則性が見えてくるはずです。



行動パターンが分かれば、パワハラをされる前に先読みし行動することで、その場から離れたり、MTGを入れたり物理的に回避することが可能になります。




まとめ 



今回は、HSPの人に向けて、パワハラ被害を防ぐ方法についてお伝えしました。

安心できる職場で働きたいと、誰でも願うことだと思います。

ただ色々な考えを持つ他人同士が働いている環境なので、問題が起きることもありえます。

そのため、誰でもパワハラの被害を受ける可能性があります。

上手に自分を守りながら相手に歩み寄ることが必要になってくるといえるでしょう。
この記事が、パワハラに悩んでいるHSPの人に届き、少しでも気持ちが楽になるお手伝いができると嬉しいです。





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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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