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【富田林市】富田林市東條のレンゲ畑がとってもきれい!ピンクのじゅうたんは農作物への効果もある?

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

春真っ盛り!桜の花が咲き終わってからも、いろんな花が美しい姿を見せてくれています。その中でも、レンゲ畑はどこか懐かしい雰囲気のある風景ですね。

そんなノスタルジックな世界、富田林の東條地域で今だけ見られることがわかり、正直驚きました。

所用で富田林駅から金剛バスに乗り、東條線で向かったときのこと。バスの車窓に、このようにピンクのじゅうたんが次々と現れました。驚いて「これはしっかり見よう」と思い、帰り道、途中の龍泉バス停で降りてみました。

今回は、龍泉バス停から中佐備バス停まで歩いてみました。最初のスポットはこのライスセンターに入る道の途中です。

バス通りから東側に曲がり、途中で佐備川を渡ります。

橋から佐備川を見下ろすと、綺麗な水が流れていますね。

さて、レンゲ畑の前に来ました。

遠くから見るとピンクのじゅうたんで、花が密集しているように見えます。

ところが近くまでくると、レンゲの花同士が少し離れているのがわかります。

さらに拡大してみました。色もピンクというよりも紫っぽさもあります。それを遠くから見ると、葉の緑の部分と混ざりこんでピンク色に見えるということ。これはなかなか面白い事実ですね。

バスから見たところ、レンゲの畑は東條地域の佐備のあたりに多くあったので、もう少し歩いてみることにしました。

ここにもレンゲ畑があります。

本当に広がっていますね。ただ駐車場はないので、見学する際には徒歩の方が良いかも。ここにアクセスできるバスは、平日の日中では30分に1本くらいのペースで来るようです。

少し離れているところ、建物にさえぎられているところもあって、少し見づらいところもあるのは事実。その一方でこのように道路のすぐ目の前にもレンゲ畑のピンクのじゅうたんが広がっています。

ここでふと疑問がわきました。この辺りは去年から何度か来ていますが、確か畑とか田んぼが続いていたはずです。こんな広大なレンゲ畑を放置しているのもおかしい話。景観を重視しているためとも思えません。畑になったら、すべて無くなるのでしょうか?

そんな疑問を持っていたら、この近くに事情に詳しい人がいることを思い出しました。

それはこちらの南農園さんです。ちょうど店内に南さんがいらっしゃったので、レンゲの話をしたところ、意外な答えが返ってきました。

「あれはわざと種をまいているんですよ」と。わざわざレンゲの種をまいてまで、レンゲ畑にした。景観をよくするため?しかし、忙しい農家の人がそこまでするとは思えません。

さらに話を聞くと、このレンゲ畑は5月以降に田んぼになるとかで、レンゲを植えることで土の状態をよくするのだとか。

「5月になればレンゲ畑を耕してレンゲを土にすきこみ、そのあといよいよ田植えの準備に入ります」と南さん。なるほど、だから稲作が始まる前の田んぼにはレンゲ畑が広がっていたんですね。

ということで中佐備バス停からバスに乗って富田林駅に帰りました。

中佐備バス停から富田林に戻りましたが、実はその先にもレンゲ畑は続いていました。バスでどのくらいまで続くのか見ていたら、国道309号線を越えて、西板持町に入るとこの光景はなくなります。

なお、レンゲ畑は4月末くらいまでは見られるそうです。もしお時間があれば、できれば富田林駅から金剛バスの東條線に乗り、レンゲ畑を見に行ってもよさそうです。ただし個人が所有している畑なので、勝手に内部に入らないようにしましょう。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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