阪急桂駅から嵐山を目指して電車に乗っていると、車窓越しに黄色いキャッチ―なノボリを発見。思わず「おやつのわを見つけた」と叫んでいました。

　「おやつのわ」と言えば、上桂駅前を線路沿いに少し上がった閑静な住宅街の中にあって、普通の住居の前に小窓のあるキッチンスペースがある手作りドーナツとシフォンケーキの店なのですが、なんせ月1、２回ランダムにしか開いていません。

　イベント出店や宇多野にキッチンカー店舗があるものの、営業日がプレミアでSNSで追いかけていないと出会えない「幻のドーナツ屋」さんと言われています。それでも営業日は、いつも行列のできる人気店です。2024年2月18日に次の停車駅の松尾大社駅まで通り過ごしてから、引き返して訪問しました。

　「もしもおやつのわがカフェになったら」のコンセプトで、「もしカフェ」がコラボ出店していた店は、2023年11月23日にオープンしたばかりの「お酒と珈琲 つつむ」でした。こちらも、女性が一人でもふらっと立ち寄っても、昼から呑める酒と珈琲の店として、いつも女性客がずらり。すでに地元で評判になっています。

　この日は、「おやつのわ」オーナー店主の上内玲伊子さんと酒好きで話好きの「つつむ」のオーナー店主の堤優子さんが、力を合わせてスイーツプレートとドリンクを提供。店内には、飾り付けのバルーンに「おやつのわ」自慢のふわふわ感ゼロの大人ぽいさくさく味が美味い、新食感ドーナツも吊るされました。

　メニューは、「揚げたてドーナツとキャラメルナッツアイスクリーム添え」、「プレーンシフォン生クリーム添え」など。「焼きたてスコーン特製ソース添え」を注文し、ドリンクは、上賀茂のジェントル珈琲さんの深煎り珈琲やレモネードやホットワインなどいくつかのメニューの中から、ジンジャーハイボールを注文しました。

　筆者には、スコーンというと、固くパサパサのイメージがあったのですが、こちらのスコーンは表面と中が一体となった良い感じの食感で美味しいです。一口サイズも嬉しいところ。4種類のカラフルな手作りソースを載せて食べると一層美味でした。

　こちらのコラボ企画も月１回で、次は3月17日です。「つつむ」は通常は夜営業も行っていて、きの子のバルサミコソティーやおうちの出し巻き玉子などのフードメニューとワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー、ビールなど厳選した種類も充実しています。

　手作りドーナツとシフォンケーキの店「おやつのわ」のドーナツは、さくさくドーナツプレーンを基本に、いちご、コーヒー、抹茶、チョコ、ラズベリーなど。ジンジャーマフィンやクッキー、スコーンもあります。

　ふわふわのドーナツのように次の日に油ぽっくなるようなドーナツではなく、油周りができるだけゆっくりのさくさくドーナツを作るため、京の老舗として名高い山中油店のあっさりした菜種油にこだわったことで生まれた逸品です。

　ぜひ1度ふらりと訪れてみてください！

「おやつのわ」（外部リンク）京都市西京区松尾鈴川関連記事89-1

「お酒と珈琲 つつむ」（外部リンク）京都市西京区上桂宮の後町38-2