【快挙】日本発の大富豪系ゲーム「SCOUT」がドイツ年間ゲーム大賞2022に入賞!
アナログゲームの本場・ドイツで最も権のあるアナログゲーム賞「ドイツ年間ゲーム大賞2022」の授賞式が、7/17にドイツ・ベルリンで行われました。
「ドイツ年間ゲーム大賞」は1979年から続く歴史のあるゲーム賞で、今回日本発の大富豪系ゲーム「SCOUT」が入賞しました。結果的に大賞は惜しくも逃したのですが、トップ3に入る快挙を成し遂げました!
「SCOUT」ってどんなゲーム?
「SCOUT!」はワンモアゲーム!の梶野桂氏がゲームデザインを手がけた大富豪系ゲームです。カードを出すか引き抜くかを考え、手札のカードを出し切ることを目指します。
国内では個人制作のゲームとしてゲームマーケットで販売され、そのゲームの面白さや斬新なルールが話題を呼び、一躍人気のゲームとなりました。
海外ではオインクゲームズが出版を手がけており、サーカスがテーマのゲームになっています。日本の出版社のゲームがドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされるのは、史上初の快挙でもあります!
では、そんな快挙を成し遂げた「SCOUT」の魅力である斬新すぎる点3つをご紹介します!
斬新すぎる点①:手札の並び替えNG!
大富豪系のゲームといえば、カードが配られた後に同じもしくは連番の数字カードを並べ替えますが、「SCOUT」ではゲーム開始時に配られたカードは並び替え禁止です。
配られたカードをそのままの並びで使うので、同じ数字や連番が配られてもカードの場所が違うと強いカードの組み合わせが作れません。
王道の方法としては組み合わせを阻害するカードを手札から出して、強いカードの組み合わせを作るのですが、「SCOUT」には別の方法が用意されています
斬新すぎる点②:他人の使ったカードをスカウトする!
自分の順番が来た時にできることは「手札からカードをプレイする(出す)」か「手札にカードをスカウトする」かの2択です。
ゲームタイトルにもなっているスカウトは、場に出ているカードを1枚獲得して、自分の手札の好きな場所に追加するアクションのことを言います。
手札が「3」「4」「6」「7」と並んでいる場合、「5」のカードをスカウトして手札に加えることで、「3」〜「7」の5連番に進化するわけです。
斬新すぎる点③:カードに2つの数字がある!
トランプに代表されるように、多くのゲームでは1枚のカードには1つの数字が割り当てられています。
しかし、「SCOUT」のカードには上下に2つの異なる数字が割り当てられていて、スカウトする際に上下を反転して自分の手札に加えることができます。
カードを出したいけど、カードを取らないと出しきれないジレンマ!
この仕組みをうまく使って、手札を強化して全てのカードを出し切ることを狙います。
一方で手札を強化すると手札のカード枚数が増え、勝利から遠ざかるジレンマによって大いに悩ませてくれます。
全世界で話題の新時代の大富豪系ゲーム、本当に面白いので是非遊んでみてください!
(※個人的に4人以上推奨です)
7/17からオインクゲームズ版「SCOUT」が発売!
今回の受賞を受け、海外流通限定*だったオインクゲームズ版「SCOUT」が、7/17から全国のボードゲーム専門店への販売が始まりました。(*一部イベントなど限定発売されていました)
今回入賞となったドイツでも遊ばれているものと同じものになります。よりポップなカラーになっています。
記事執筆時点では海外版に日本語ルールをつけたものでの販売。その後は、パッケージも日本語化されたバージョンでの流通がされます。
今回の受賞を受け、パッケージにもドイツ年間ゲーム大賞ノミネートのロゴが印刷されるようです!
「ドイツ年間ゲーム大賞2022」大賞は『カスカディア』
ちなみに、大賞は様々な動物達を並べるタイル配置ゲーム『カスカディア』が受賞しています。
ローカライズされた日本語版がケンビルから発売されていて、そちらも最高に面白いアナログゲームなのでおすすめです!