最新の面白いボードゲームが決定!「日本ボードゲーム大賞2020」の上位3ゲームの魅力を徹底解説
こんにちは、ニコです。
先日、「日本ボードゲーム大賞2020」の結果が発表されました。
「日本ボードゲーム大賞」について
「日本ボードゲーム大賞」は、過去1年に発売されたボードゲームの中から面白いゲームを選ぶ賞です。主催は「世界のボードゲームを広げる会ゆうもあ」というNPO法人で、ボードゲーム普及活動の一環として運営をされています。
例年は「選考部門」と「投票部門」の2つが用意されており、「選考部門」は選考委員会で大賞が決定。「投票部門」は一般投票で大賞が決定します。今年はCOVID-19の影響で、「投票部門」のみが発表されました。
今回は、そんなボードゲーム愛好家達のネット投票によって選ばれた「日本ボードゲーム大賞2020」の上位3作品を解説します。
結論から言いますと、この3作品ともめちゃくちゃ面白いです。実際に、今回大賞を獲得した「イッツアワンダフルワールド」以外の2ゲームも海外のボードゲーム賞を受賞している人気作です。
「簡単に遊べるボードゲーム」や「定番のボードゲームってどんなもの?」などが知りたい方は、「1200種類遊んだ中から厳選!人気&おすすめボードゲームランキング」をご覧ください。
3位『ザ・クルー 第9惑星の探索』
『ザ・クルー 第9惑星の探索』は、宇宙探索に出かけたクルー達がミッションを解決していく協力カードゲームです。
宇宙服を着てのミッションになるので、クルー達はお互い会話をすることができない中で全50のミッションを全てを解決することを目指します。
ルールは、自分の順番が来たときに手札のカードを1枚出すだけ。その中で、一番大きい数字を出したプレイヤーが出したカードを獲得できます。ただし、一番最初に出したプレイヤーと同じ色のカードを出さなければいけないという制約があります。
ミッションには、特定の数字のカードを「誰が取るか」や「どの順番で取るか」などが書かれており、これをしゃべれない&出すカードの色が制約される中でクリアします。
このゲームの魅力は以下の点です。
- 段々と上がっていくゲーム難易度に悶絶!
- 失敗して学んでチームで成長できる!
- うまく意思疎通が取れるとアガる!
最初はすぐに解決できるミッションばかりなのですが、段々と難しさが増していきます。途中ミッションの失敗などから、カードの出し方や仲間との意思疎通の仕方のコツなどを覚えていきます。
意思疎通は、しゃべれない中でのコミュニケーション手段はミッション中1度だけ。カードを1枚公開して、そのカードが手持ちの同色のカードの中で「最大」「最小」「最後の1枚」のどれなのかを示すことができます。
そんな必要最低限の意思疎通の中で、自分の意図通りに仲間も動いてくれたとき、そしてミッションクリアできたの嬉しさクセになりますよ!
詳細については、個別記事「【ゲーム紹介】ザ・クルー:第九惑星の探索 (The Crew)」にて解説しています。
2位『ジャスト・ワン』
『ジャスト・ワン』は、出題者と回答者に別れて回答者にヒントを出して「お題」の言葉が何であるかを当ててもらう/当てるコミュニケーションパーティーゲームです。
こちらも、全プレイヤーで協力して全13の「お題」を正解することを目指します。
ルールは以下の通り。
- 出題者:「お題」を連想させるヒントを書く(相談なし)
- 回答者:出題者の書いた言葉から「お題」を考える
「回答者」に見せる前に「出題者」同士で書いたヒントを見せ合うのですが、その際に同じヒントがあった場合にはそのヒントを「回答者」に見せることができません。
例えば、次の3つのヒントが並んだら何が正解だと思いますか?
ヒント1: 首
ヒント2: ごぼう
ヒント3: 土
正解は「根っこ」です。
このゲームの魅力は以下の点です。
- ルールがわかりやすい
- 3人から7人まで対応
- 仲間の個性が見える
まず、上の例を見て頂ければわかるのですがルールこれだけなんですね。ここまでの文を読んでくださった皆さんはもう遊べるわけです。このわかりやすいシンプルなルールは、パーティーゲームを遊ぶ際の必須要件です。お酒飲みながら遊んだりするなら、ルールなんてゆっくり聞いていられないですよね。
プレイ人数も3〜7人と幅広く対応していてどんなシーンでも楽しめます。ちなみにこのゲーム、ヒントが多過ぎても難しかったりするので不思議。
そして、このゲームを全問正解でクリアするには仲間がどんなタイプのヒントを出すのかという傾向をつかんでいるとより楽しめます。Aさんは「形を例える傾向」があるとかBさんは「色を例える傾向がある」とかとそういった先読みをして重複しないヒントを出せるとカッコいいです!
お題が終わる度にヒントについてあーだこーだ言う議論がうまれるのも面白いポイントの1つです。
詳細については、個別記事「【ゲーム紹介】ジャスト・ワン (Just One)|同じヒント禁止!お題の正解数を競う協力ワードゲーム」をご覧ください。
大賞『イッツアワンダフルワールド』
『イッツアワンダフルワールド』は、帝国の指導者として他国よりも発展することを目指すカードゲームです。
手元に回ってくるカードを1枚ずつ選び、そのカードを「建設する」か「資源にする」かを選びます。建設するには資源が必要で、建設によって新たな資源を産出するようになり・・・といった具合に、段々と国が発展していきます。
このゲームの魅力は以下の点です。
- 建築マネジメント戦略を考えるのが楽しい
- カードの配り方で毎回戦略が変化
- 次はもっとうまくできそうと思わせてくれる
各カードには、新たに産出できる資源の他にゲーム終了時の得点も書かれています。5ラウンド内でどの建物をどの順番で建物を建てるかの戦略を考えながらカードを選んでいくのが楽しいゲームです。
同じカードでも、ゲームの序盤で出てくるのと終盤で出てくるのとでは意味あいが変わります。序盤で引いたカードほど資源を追加する機会は多いので序盤に建てた建物が後半のみちしるべになるわけです。そのため、ゲーム内で使用するカードセットに変化はないのですが毎回違ったコンボの組み方で楽しむことができるのが特徴です。
建てた建物から資源が産出されるのは次のラウンドから。なかなか資源が増えていかない悩ましさがあります。
他プレイヤーとスコアを競うゲームですが、他プレイヤーから邪魔されることはないため自分との戦いになります。そのため、失敗してスコアが伸びなかったとしても自分のせいであることが多く、次はもっとうまくできそうと思わせてくれる懐の深さがこのゲームにはあります。
あっという間の5ラウンドで、やりたいことがやりきれずついつい繰り返し遊んでしまう魅力を秘めていて、大賞受賞も納得の遊びごたえのあるゲームです。
詳細については、個別記事「【ゲーム紹介】イッツアワンダフルワールド|5つの資源を活用して帝国を発展させるカードドラフトゲーム!」をご覧ください。
今回ご紹介したゲームは世にあるボードゲームのほんの一部...
ボードゲームの魅力は、そのルールの多彩さにあります。ワード系の気軽に楽しめるものから1時間以上かけてじっくり考えて遊ぶものまで様々です。
今回ご紹介した3作は、どれも違った特徴と魅力をそれぞれ持っています。共通して言えることは、どのゲームも世界各国でボードゲームの賞を受賞していて面白さが保証されている点にあります。
「どんなゲームを購入したらいいのかわからない方」や「最新の面白いボードゲームを知りたい」という方は今回ご紹介した3作を遊んでみるのが良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました!