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ドラム式洗濯機のホコリ臭を解消!洗濯研究家が教えるドラム式洗濯機の寿命を延ばすお手入れ術

平島利恵洗濯研究家
ドラム式洗濯機の正しいお手入れ方法

洗濯研究家の平島利恵です。ドラム式洗濯機は、洗濯から乾燥まで一台でこなせる便利な家電ですが、乾燥後のホコリっぽいニオイや乾燥時間の延長に困ったことはありませんか?その原因となるのが、乾燥機能使用時に発生する「ホコリ」の蓄積です。今回は、ホコリが引き起こす臭いや故障を防ぐための正しいお手入れ方法を紹介します。

なぜドラム式洗濯機でホコリ臭が発生するの?

乾燥機能を使用する際、衣類から出る糸くずや繊維片が乾燥フィルター乾燥経路に溜まります。このホコリが湿気を吸収することで、雑菌が繁殖し、嫌なニオイの原因に。また、フィルターや経路が目詰まりすると、乾燥効率が低下し、乾燥時間の延長や機械の故障にも繋がります。

ホコリ臭を防ぐためのお手入れポイント

1. 乾燥フィルターは毎回清掃

ブラシでゴシゴシこすると、フィルターが傷むので注意
ブラシでゴシゴシこすると、フィルターが傷むので注意

乾燥機能を使用後は必ず、フィルターに溜まったホコリを指の腹などで優しく取り除きましょう。

フィルターが目詰まりしている時、ぬるま湯で優しく洗い、完全に乾かしてから戻します。

2. 乾燥経路を定期的に清掃

フィルター奥の乾燥経路にホコリがたまっている場合は、柔らかい布や掃除用ブラシで取り除きます。ホコリが乾燥経路内に残っている場合は、衣類を入れずに「空運転(洗い~すすぎ)」を行いましょう。これにより、ホコリを排水フィルターに流し出すことができます。

3. 排水フィルターを清掃

乾燥経路内のホコリは排水フィルターにもたまりやすいため、排水フィルターも定期的に取り外し、溜まったホコリを手で取り除きましょう。
目詰まりしている場合は、ぬるま湯で洗い流し、完全に乾燥させてから再度取り付けます。

日常のお手入れ習慣でニオイ知らずに

  1. フィルター清掃を毎回行う
    乾燥機能を使用するたびにフィルターを外し、ホコリを取り除く習慣を。
  2. ドアを開けて換気する
    使用後は洗濯機のドアを少し開けて、換気する習慣を。
  3. 洗剤と柔軟剤の量を守る
    過剰な使用はホコリの原因になるため、計量する習慣を。

ホコリ臭が改善しない場合は専門業者・メーカーに相談

乾燥フィルターや経路を掃除してもニオイが改善されない場合、内部にホコリが蓄積している可能性があります。この場合は、メーカーや専門業者による解体清掃も検討しましょう。乾燥時間の延長や異常音が発生する場合も、早めに相談することで故障を予防できます。


日々のちょっとしたお手入れを習慣化することで、嫌なニオイを防ぎ、洗濯機の寿命を延ばすことができます。便利なドラム式洗濯機を長く・清潔に使いましょう!

洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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