オランダ研究機関「アンネの日記」オリジナル原稿とテキストをオンラインで初公開
第2次大戦時にナチスドイツがユダヤ人を迫害、約600万人を殺害したホロコースト。そのホロコーストの象徴的な存在が、アンネ・フランク。
アンネ・フランクはナチスの迫害を逃れて、ドイツからオランダに移住。1942年7月からオランダのアムステルダムの隠れ家に身を潜めて生活をしていたが、1944年8月に密告によって逮捕され、強制収容所に送られた。そして戦争が終結する直前にドイツのベルゲン・ベルゼン収容所で15歳で死亡。隠れ家に隠れていた時の生活や思いを綴った日記が戦後になって発見され、ホロコーストを生き延びることができた父オットー・フランクによって「アンネの日記」として出版。今でも世界中の人々に読み継がれている。
オランダの研究機関のホイヘンス記念オランダ歴史研究所が2021年9月にアンネ・フランク・ハウスと連携して「アンネの日記」のオリジナル原稿とテキストをオンラインで初めて公開した。オリジナルの手書きの原稿とその横にオランダ語のテキストが表示がされている。
▼ホイヘンス記念オランダ歴史研究所による紹介動画(オランダ語)
世界中で愛されている「アンネの日記」
アムステルダムにはアンネ一家らが身を潜めていた家があり、現在でもアンネ・フランクハウスとして世界中から多くの観光客が訪問している。日本でもお馴染みの「アンネの日記」だが、アンネ・フランクは世界中の老若男女にも人気がある。世界中の若者に人気のインスタグラムには世界中のアンネ・フランクのファンがアンネの当時のモノクロ写真や、アムステルダムにある「アンネの家」を訪問した写真をたくさん投稿している。
そしてアンネ・フランクの生涯は「アンネの日記」をもとにした映画、ドラマ、演劇、アニメ、マンガなどで世界中で作品の題材として取り上げられ、演じられている。