石川遼がグリーン上でウェッジを使って見事パーセーブ。グリーン上でパター以外のクラブって使って良いの?
まずは以下の動画を見てほしい。
JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2024 第1ラウンド14番ホールにて、石川遼選手がグリーン上でウェッジを使用してパーセーブをするという場面があった。
ルールでは許されているのか?
これを見た人の中には「グリーン上でパター以外のクラブって使って良いの?」と疑問に思った人もいるだろう。
R&Aが定めるゴルフ規則には、グリーン上でクラブを制限する文言はない。すなわちウェッジやウッドをグリーン上で使ってもルール違反とはならないのだ。
なぜ石川選手はウェッジを使った?
ではなぜ石川選手は今回パターではなくウェッジを使用する選択を取ったのか?それは『ウェッジは球を浮かせられて、パターではかけられないスピンをかけることができる』ということに尽きる。
石川選手のラインは右からの大きな傾斜がかかる下りのスライスラインであった。パターで普通に打てばカップに寄るラインがないに等しく、キャディとの会話の中でも「ファーストパットで2,3mが残ることは覚悟しよう」と最初は話していた。
そこで石川選手はウェッジで打つ選択肢を取ったのである。ウェッジでスライス回転をかけて右の傾斜と喧嘩をさせれば、パターで打つよりもカップに寄せることができる。また最初は少しキャリーが出るので、その分は傾斜の影響を受けずに済む。まさに見事に計算し尽くされたグリーン上でのアプローチであった。
他にもあまりにも下り傾斜が強くてパターでは球が止められそうにない場合など、ツアーではグリーン上でウェッジを打つ選手を見かけることが稀にある。
アマチュアゴルファーもやって良いの?
我々アマチュアゴルファーの一般営業におけるラウンドでは、コースがローカルルールとしてグリーン上でのパター以外のクラブの使用を禁止している場合もある。この点には十分に注意が必要だ。
またローカルルールで禁止されていない場合でも、アプローチでターフを取らない技術がない場合にはマナー的な観点から止めておいたほうが良いだろう。
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