【なぜ】全米女子OPにて渋野日向子選手のパットが15秒後にカップインするも10秒ルールで認められる
まずは以下のX(旧Twitter)での筆者のポストを見てほしい。
全米女子オープン3日目、14番ホールにて渋野日向子選手のバーディーパットがカップの端に止まってから15秒後にカップインしたが、スコアはバーディーと認められる出来事があった。
ゴルフのルールでは『ボールが止まってから10秒以内にカップインすれば、追加の打数はなくカップインが認められる』と認識している人が多い。
しかしこの認識から考えると、渋野選手のバーディーパットはカップインが認められないことになってしまう。
ゴルフ規則による定義
ゴルフ規則では『選手にはそのホールに歩み寄るための合理的な時間に加え、ボールがカップに落ちるかどうかを確かめる時間が10秒間認められている。ボールが待ち時間内にカップに落ちた場合、直前のストロークでホールアウトしたことになる。』と正しくは記されている。
映像でははっきりとは認識できないが、今回のケースでは常識的に考えて、渋野選手にはホールに歩み寄るための合理的な時間が5秒以上与えられていたと考えられる。これにボールがカップに落ちるかどうかを確かめる10秒間の時間を加えた結果、バーディーパットが入ったとルール上認められたのである。
もう少し時間がかかっていれば?
ではもしボールがカップインするまでに、これ以上時間がかかっていた場合はどうだったのか?
ゴルフ規則では『ホールに歩み寄った後、10秒以内に落ちなかった場合は止まったものと扱われる。次のプレー前に落ちた場合、直前のストロークでホールアウトしたことになるが、そのホールのスコアに1罰打が加わる。』と記されている。すなわちもしもう少しボールがカップインするまでの時間が長ければ、Par4で3回しかボールを打っていないのに、スコアはパーとなってしまっていたのだ。
ほんの数秒の違いが、笹生優花選手との単独での日本人選手のメジャー大会でのワンツーフィニッシュに繋がったのである。まさに奇跡のパッティングであったと言えるだろう。
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