三軒茶屋・三宿でリトルコリア。ネオンサイン彩る「豚山(テジサン)食堂」がこだわる今の韓国と焼肉最前線
こんにちは、三茶散歩です。三軒茶屋のヒトモノコトをいろいろお伝えしています。
三宿の交差点から徒歩30秒、婉美なネオンサインに思わず韓国情景を浮かべてしまう焼肉屋さんをご存知ですか?
今日はそんな韓国式豚焼肉「豚山食堂(テジサン食堂)」に取材させて頂いたときのお話です。
自分が主役になれるようなお店の空間価値。
韓国式豚焼肉「豚山食堂(テジサン食堂)」は2020年の1月、オーナー山崎さんがこの場所で6年続けたヤマバルから新たにスタートさせた新業態。(なんと梨泰院クラスが日本で盛り上がる前!)
ネオンサインは店内にも飾られており、個性的なカラーの壁やテーブル、流れる音楽と映像が、韓国映画にスタンドインしてる感覚にさせてくれます。
韓国の今、というエネルギーを届ける
実は山崎さん、もともと韓国焼肉屋さんを始める予定はなかったそうで「本当は韓国アパレルを研究しに行ったんですよ(笑)」と言う。ただそこで韓国焼肉が進化してることを発見した。
ー山崎 韓国焼肉ってえごまやサンチュなど葉を両手で巻いて食べる、って皆さん知ってますよね。僕もそうです。
ー山崎 でも今若い人たちは片手にスマホを持ってるんです。だから両手が使えない(笑)。片手にスマホを持ちながら、サラダのお皿に焼肉を置いて、野菜をつかみなおして食べる。これで片手で食べているんです。
確かにこれなら簡単にワンハンドで食べられる。続けて山崎さんは、もう一つの「今」を教えてくれました。
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ー山崎 僕らが思い出すサムギョプサルって、長くて厚みのある豚肉の三枚肉ですよね。その一種類をひたすら食べていると思うんです。けど、今、韓国豚焼肉っていろんな部位の肉が出てくるんです。
ー山崎 聞いたら今はこうしたほうが喜ばれてて、韓国の方はトントロも好きだっていうんです。それで「あ、これは面白い、日本でやってみたい!」って。きっかけはそこです。
確かに韓国豚焼肉が三枚肉(サムギョプサル)だけでなくてっていい。むしろ色々食べられるなら胃も場も飽きない。
なるほど、食べ方や出し方を聞くと確かに韓国の今がここにあるかもしない。
今、韓国はネオンサインの個性で溢れてる
さらに山崎さんはどうしてこういうネオンサインのお店にしたのか、「韓国の今」を踏まえて話してくれます。
ー山崎 明洞の隣にウルチロサムガという駅がありまして、小さい街だけどそこは個性的なお店が多いんです。オシャレだけど街はマイナー。まるで三宿みたいだなと思っていたんです。
ー山崎 で、じゃこのウルチロサムガでお店を持つならどんな店を構えるか、韓国で考えてみて、そのビジョンをそのまま三宿に持ってきました。ここにはその原体験が詰まっているんです
ー山崎 カフェやワインバーなど、ネオンサインは街の様々なところにあって、お店の一つ一つが街に強いエネルギーを作っていたんです。
だからこのエネルギーを取り込んだお店を作って、新しいサムギョプサルを届けたら間違いなく面白いはず、やろう!と決心したんです、気持ちはもう『いったれー!』という気分でした
今にこだわることが、価値を作り持続性を作る。
ただそのためには「今の韓国」というエネルギーを放ち続ける持続性も大事になるし鮮度の勝負にもなってくる。
今という価値の賞味期限は気にならないか?そう聞くと、力強く声高く答えが返ってきた。
ー山崎 韓国の今を伝え続けるつもりです。
ー山崎 そこは間違いないです。調味料も食べ方も焼き方も、街も文化も。そこで今何が起きているのかを運んできたい。韓国の今にこだわり、提供し続け、変化し続けるコトは最初から決めています。
覚悟以外何者でもない。
思えば韓流ブームと言われて随分と経つがブームが続くとなると、それはブームじゃなく文化だ。
次あるかわからない一過性トレンドを追うのではなく、温泉のように湧き続ける源泉を取り入れ変化させてゆくという意味だろう。
お店は体験を安定供給させられるし、お客もあそこにいけば何かあるかもしれないという支持が集まる。お店のブランド作りにつながっている。
「ただ今は韓国行けないのが、もどかしいですけどね」
オチを忘れないとこも素敵だ。
もっと詳しい関連記事:ネオンサイン彩る「豚山食堂(テジサン食堂)」がこだわり続ける今の韓国と、飲食店のこれから。【前編】(三茶散歩)
店舗情報
韓国式豚焼肉 豚山食堂(テジサン食堂)
平日18:00-24:00
土日祝 16:00-24:00
第3木曜日定休日
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