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関東は9月のスタートに10月並みの肌寒さか

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
予想天気図(ウェザーマップ)

きょう30日(月)はまだ猛烈残暑

アメダスの最高気温(ウェザーマップ)
アメダスの最高気温(ウェザーマップ)

きのう29日(日)は岐阜県多治見で37.6度、同じく岐阜県美濃で37.0度まで上がるなど、35度以上の猛暑日の地点数は31地点に達し、各地で厳しい残暑、猛烈な残暑が続きました。

きょう30日(月)も猛烈な残暑は続き、すでに午前10時前には関東以西の多くの所で30度以上まで上がっていますが、気象庁による予想最高気温は甲府と岐阜で36度、前橋、熊谷、名古屋、京都などで35度となっており、東京都心でも34度まで上がる予想です。

ところがこの猛烈残暑の出口が見えてきました。

あす31日(火)になると、タイトル画像にあるように、関東では前線の雨が徐々に降り出し、さらに北東からの涼しい空気(冷たい空気)も流れ込むため、夕方以降は一気に気温が下がってくるでしょう。

一方、西日本はまだしつこく暑い空気が残りますが、35度以上の猛烈な残暑はいったん終止符を打つことになりそうです。

北東風と雨の低温セット

雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)

31日(火)の夕方以降、関東では北東からの冷たい風とともに雨が降り出し、9月1日(水)から2日(木)にかけて、ピークとなるでしょう。

関東で最も気温の上がらない、低温パターンが北東風と雨のセットになるのですが、まさにこのパターンが9月のスタートにあらわれることになりそうです。

9月のスタートは東京都心で20度程度か

東京都心の予報(ウェザーマップ)
東京都心の予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップが発表している東京都心の予報によると、あす31日(火)の昼過ぎまでは雲が多いながらも日差しはありそうなので、まだ30度くらいまでは上がる予想ですが、夕方以降、雨が降り出すとともに気温が下がり、夜には25度を下回ってくるでしょう。

さらにそのまま、あさって9月1日(水)にかけて、雨と冷涼な北東の風(北寄りの風)の影響で、気温はほとんど横ばいか、むしろ下がるような傾向が予想されています。

1日(水)12時と15時の気温は21度くらいの予想で、これは10月上旬から中旬くらいに相当する低温のため、9月のスタートは一気に10月並みの肌寒さがやってくることになりそうです。

熱中症対策から一気に雨や低温対策が必要となるでしょう。

関東では9月2日(木)も同じような雨と低温が続く可能性があり、しつこく残暑が続く西日本でも猛暑や熱帯夜のところはほとんどなくなりそうですから、9月のスタートは秋の気配を感じられるようになりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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