皆さん、夏バテしていませんか？梅雨明け宣言を前に、私は若干夏バテぎみ…和菓子以外にも大好きな激辛グルメをSNSやテレビで見ても、イマイチ興味をそそられず。正確には、興味をそそられてもそこに体力がついていかないと申しますか。

しかし、こういった時でもどんどん食べたいと手が伸びるのが、ひんやりとした食べ口の軽いもの。和菓子でいうならば、水羊羹やあんみつといったところでしょうか。

レトロ建築に桜の花が映える街、青森県弘前市にて暖簾を掲げる「寿々炉」さん。県内外の和菓子好きからの評判も高く、都内百貨店にてその御菓子が販売されることもしばしば。そして寿々炉さんでは、シュガーレスの和菓子も販売されているのです。

今回は寿々炉さんの「おかげ豆福」をご紹介。

水羊羹、ではなく、豆腐という名称をつけて販売されることもある和菓子のひとつ。こし餡などの寒天だけではなく葛などと合わせて凝固させた御菓子です。おかげ豆福も同様に、寒天と葛でこし餡を固めており、透明なフィルムに包まれていてもしっかり形を保っていられるほど保形性は高いのです。

ぷりん、とした弾力とほりとした歯切れの良さを伴い、夏に相応しい食感。そしてじんわり広がるこし餡の甘味…なのですが！「甘い。」と感じる一歩手前でこし餡の風味をのこして甘さはさぁっと引いていくのです。

というのも、こちらは上白糖などの砂糖ではなく還元麦芽糖水飴を使用しているから。単糖類であるお砂糖に比べて血糖値が上昇しにくく甘さもお砂糖の8割程度という性質をもつ還元麦芽糖水飴のため、甘さで満たされるのではなく香りや食感で涼を感じることで満たされていく御菓子なのです。

寝起きから汗ばむような日またやってきますが、そんな時にも朝からぷるんとちょっと上機嫌になれるような食感のおかげ豆福。お取り寄せも可能となっておりますよ。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ